バラードシンガー（1990年生、母ダイナバラード）

バラードシンガー（1990年4月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーアテンシヨン（当時12歳）と交配したダイナバラードが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地28戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は1995年の野地特別(500万下)。

経歴

デビュー前

栗田博憲厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

12月6日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は434kg。12頭立ての7番人気で大外12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

12月20日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るフジノカムイを上がり3位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（1993年）

1月31日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

2月28日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月2日、中8週で迎えた5戦目は、4歳500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。12頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びあぐねて7着に敗れた。

5月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下の八重桜賞（東京芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（5戦1勝）。7頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く3着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（6戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が衰えて11着に敗れた。

6月26日、中2週で迎えた8戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下のアマリリス賞（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るミヤノキリコを強烈な末脚で半馬身差し切って雨下の戦いを制した。

7月24日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に終わった。

9月18日、中7週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた10戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて7着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦1勝）。14頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びを欠き9着に終わった。

10月16日、中1週で迎えた12戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 小雨/良）に出走。13頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

4歳（1994年）

6月18日、約8か月の休み明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下の栗子特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に終わった。

7月16日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月31日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、4歳以上500万下の瓢湖特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したダイゴウソウルを差し切れず、2馬身半差の2着となった。

8月13日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったミスターオンワードに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

9月3日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったアルスノヴァに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

5歳（1995年）

3月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の伊勢特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4月23日、中4週で迎えた19戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（福島芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

5月6日、中1週で迎えた20戦目は、亀山泰延騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下の勿来特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったパーシャンフローラに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた21戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝2300m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての5番人気で大外17番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮し、4着に入った。

6月4日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京芝2000m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小林久晃騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったダイワリーダーにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月17日、中1週で迎えた23戦目は、5歳以上500万下（福島芝2600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小林久晃騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛進したが、勝ったメジロサージェントにねじ伏せられて4馬身差の2着に敗北した。

7月16日、中3週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の霊山特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小林久晃騎手（3戦0勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

8月5日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の野地特別（福島芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で小林久晃騎手（4戦0勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のスティールキャストをハナ差振り切って久しぶりに白星を挙げた。

8月20日、中1週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で小林久晃騎手（5戦1勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚が振るわず5着に敗れた。

10月21日、中8週で迎えた27戦目は、4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で小林久晃騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

11月4日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の三面川特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は8戦連続で小林久晃騎手（7戦1勝）。13頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。最後は脚色が鈍り13着に終わった。