アルスノヴァ（1991年生、母ヒミノトップレディ）

アルスノヴァ（1991年4月13日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時17歳）と交配したヒミノトップレディが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は村中一英。戦績は、中央平地28戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の立冬特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

河野通文厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1994年）

2月27日、デビュー戦は横山義行騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1800m 晴/良）に出走。馬体重は542kg。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月5日、連闘で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルスマイルをクビ差捉え切れず2着に惜敗した。

3月19日、中1週で迎えた3戦目は、4歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味光る末脚を発揮したが、3着に終わった。

5月28日、中9週で迎えた4戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート2100m 晴/重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では決め手が足りず、4着に終わった。

6月19日、中2週で迎えた5戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく8着に敗れた。

6月25日、連闘で迎えた6戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で鹿戸雄一騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく4着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鹿戸雄一騎手（2戦0勝）。12頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月30日、中2週で迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のビアンパワーに8馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月3日、中4週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の羽黒山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上キープして、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のバラードシンガーに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

9月25日、中2週で迎えた10戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。7頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はタレてしまい7着に敗れた。

11月5日、中1週で迎えた12戦目は、小野次郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のみちのく特別（福島芝2600m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の神奈川新聞杯（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はスピードが落ちてしまい11着に終わった。

4歳（1995年）

3月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に終わった。

4月22日、中3週で迎えた15戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

5月14日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦2勝）。12頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、抜け出したタヤスユーキにハナ差届かず2着となった。

6月24日、中5週で迎えた17戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

7月9日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田富男騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、リードを2馬身以上保って、少し遅いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田富男騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に敗れた。

8月27日、中4週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下の春日山特別（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るビートライバルを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

9月23日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上はA.ムンロ騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

11月4日、中5週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（4戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマックスウィンザーをハナ差振り切って4勝目を獲得した。

11月26日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（5戦4勝）。18頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦の冬至ステークス（中山芝2500m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（6戦4勝）。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

5歳（1996年）

1月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた25戦目は、ジャニュアリーステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（7戦4勝）。13頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

2月17日、中4週で迎えた26戦目は、ハンデ戦の白富士ステークス（東京芝2200m 雪/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（8戦4勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、3着に入った。

3月30日、中5週で迎えた27戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、なにわステークス（阪神芝2000m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月14日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた28戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。