タヤスユーキ（1990年生、母カチドキダンサー）

タヤスユーキ（1990年3月18日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のワツスルタツチ（当時7歳）と交配したカチドキダンサーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）大塚牧場。戦績は、中央平地31戦4勝2着3回、地方11戦2勝。主な勝ち鞍は1995年の秩父特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

久保田敏夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1992年）

9月12日、デビュー戦は田面木博公騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館芝1000m 曇/重）に出走。馬体重は466kg。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず4着に終わった。

9月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘したが、3着に終わった。

10月18日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のキングワイズに1馬身3/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月14日、中3週で迎えた4戦目は、3歳500万下の赤松賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田面木博公騎手（3戦1勝）。10頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で田面木博公騎手（4戦1勝）。7頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい6着に終わった。

3歳（1993年）

7月25日、約7か月半の休み明けで迎えた6戦目は、嶋田高宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手が足りず11着に終わった。

8月8日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず8着に終わった。

8月29日、中2週で迎えた8戦目は、徳吉孝士騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず8着に終わった。

9月26日、中3週で迎えた9戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

10月16日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（5戦1勝）。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず5着に終わった。

10月30日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（6戦1勝）。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。前に出て、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓抜な伸び脚で驀進したが、ヒロユタカに交わされて2馬身半差の2着となった。

11月13日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で田面木博公騎手（7戦1勝）。11頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4歳（1994年）

4月23日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、5歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、勝ったエールスキーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5月8日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（8戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではにじり寄るように前との差を詰めて、最後は2着のシンコウブレーブを半馬身振り切って久方ぶりに勝利を挙げた。

6月5日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（9戦2勝）。13頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、抜け出したウエスタンマッチにハナ差届かず2着となった。

6月26日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 雨/稍重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

7月23日、中3週で迎えた17戦目は、伊藤直人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミナミノアンタレスに8馬身の差をつけて3勝目を手にした。

8月14日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の瀬波特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で伊藤直人騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に敗れた。

5歳（1995年）

1月5日、約5か月の休養明けで迎えた19戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で伊藤直人騎手（2戦1勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に終わった。

1月22日、中1週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で伊藤直人騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びが鈍く10着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上900万下の節分賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月19日、中1週で迎えた22戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（11戦2勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた23戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の両国特別（中山芝1600m 外回り曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず5着に終わった。

5月14日、中7週で迎えた24戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のアルスノヴァをハナ差振り切って制した。

10月29日、約5か月半の休養明けで迎えた25戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、甲斐路ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。13頭立ての11番人気で大外13番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく12着に終わった。

11月19日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田面木博公騎手（12戦2勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の闘争心でゴールまで頑張り、5着を確保した。

6歳（1996年）

1月7日、中6週で迎えた27戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、サンライズステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず12着に終わった。

1月20日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦の初富士ステークス（東京ダート1600m 曇/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた29戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず10着に終わった。

3月17日、中4週で迎えた30戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り曇/不良）に51kgの軽斤量で出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず10着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた31戦目は、小林久晃騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の船橋ステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に終わった。

7月18日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた32戦目は、米川昇騎手を鞍上に迎えて、かみふらのラベンダー特別（旭川ダート1600m 晴/重）に出走。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。3着に終わった。

8月1日、中1週で迎えた33戦目は、旭川えぞまつ特別（旭川ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で米川昇騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。4着に敗れた。

8月14日、中1週で迎えた34戦目は、ミランダ特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で米川昇騎手（2戦0勝）。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

8月29日、中1週で迎えた35戦目は、坂下秀樹騎手を鞍上に迎えて、アンタレス特別（旭川ダート1500m 雨/良）に出走。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。4着に終わった。

9月12日、中1週で迎えた36戦目は、シリウス特別（旭川ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂下秀樹騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。5着に敗れた。

9月26日、中1週で迎えた37戦目は、オリオン特別（旭川ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で坂下秀樹騎手（2戦0勝）。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

10月10日、中1週で迎えた38戦目は、赤レンガ記念（帯広ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で坂下秀樹騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた39戦目は、岡島玉一騎手を鞍上に迎えて、更別特別（帯広ダート1700m 曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。7着に終わった。

11月21日、中3週で迎えた40戦目は、柿本政男騎手を鞍上に迎えて、しもつき特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のブレーブウィナーに2馬身の差をつけて久方ぶりに勝利を挙げた。

12月12日、中2週で迎えた41戦目は、ロイヤルカップ（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柿本政男騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。3着に終わった。

12月30日、中2週で迎えた42戦目は、ディセンバー特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柿本政男騎手（2戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のダイナミックボーイをアタマ差制して勝利を手に入れた。