ウインガニオン（2012年生、母チャンネルワン）

ウインガニオン（2012年4月8日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋勝者（仏）」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のステイゴールド（当時18歳）と交配したチャンネルワンが17歳のときに産んだ10番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）コスモヴューファーム。戦績は、中央平地31戦8勝2着1回。2017年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2017年の関屋記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

ウインレーシングクラブにて総額2,500万円（6.25万×400口）で一口馬主が募集された。

西園正都厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2014年）

10月26日、デビュー戦は柴田大知騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。15頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、3着に入った。

11月15日、中2週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

12月6日、中2週で迎えた3戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦し、4着に入った。

12月28日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で国分恭介騎手（1戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後はバテてしまい16着に敗れた。

3歳（2015年）

6月28日、約6か月の休み明けで迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のエイシンサブウェイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

7月12日、中1週で迎えた6戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエイシンソルティーをアタマ差振り切って2勝目をマークした。

8月1日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の不知火特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

11月15日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、A.アッゼニ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のドンカスターカップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず9着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた9戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

12月27日、中2週で迎えた10戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のサンクフルハンデキャップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず12着に敗れた。

4歳（2016年）

1月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は松若風馬騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り13着に終わった。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の六波羅特別（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（3戦2勝）。10頭立ての9番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

6月4日、中3週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の国分寺特別（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は柴田大知騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のムーンクエイクをクビ差振り切って3勝目を手中に収めた。

7月3日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の有松特別（中京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、後続との差を2馬身以上保って、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のピエールドリュヌをクビ差振り切って4勝目を挙げた。

8月13日、中5週で迎えた15戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。端をきり、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアルマエルナトに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

10月16日、中8週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦1勝）。17頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

11月13日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦でオープンのオーロカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦1勝）。18頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

11月26日、中1週で迎えた18戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい14着に敗れた。

5歳（2017年）

4月9日、約4か月半の休み明けで迎えた19戦目は、大阪―ハンブルクカップ（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は松若風馬騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に終わった。

4月30日、中2週で迎えた20戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓の闘争本能で渋太く粘り続けて、最後は2着のダノンリバティをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月25日、中7週で迎えた21戦目は、パラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（4戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のグランシルクを半馬身振り切って制した。

7月23日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（5戦2勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のグランシルクに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

8月13日、中2週で迎えた23戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで踏ん張ったが、逃げるマルターズアポジーを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月19日、約3か月半の休養明けで迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（7戦3勝）。18頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は勢いを失って17着に終わった。

6歳（2018年）

1月6日、中6週で迎えた25戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（8戦3勝）。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

5月12日、約4か月の休み明けで迎えた26戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で津村明秀騎手（9戦3勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

6月3日、中2週で迎えた27戦目は、G1の安田記念（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で津村明秀騎手（10戦3勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

7月22日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で津村明秀騎手（11戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では最後まで息が続かず8着に敗れた。

8月12日、中2週で迎えた29戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で津村明秀騎手（12戦3勝）。15頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で津村明秀騎手（13戦3勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

10月20日、中5週で迎えた31戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が鈍り18着に終わった。