トウカイロゼット（1998年生、母トウカイマーベラス）

トウカイロゼット（1998年3月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトウカイテイオー（当時10歳）と交配したトウカイマーベラスが13歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は（有）二風谷ファーム。戦績は、中央平地31戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2002年の岡崎特別(500万下牝)。

経歴

デビュー前

松元省一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2000年）

8月12日、デビュー戦は幸英明騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は476kg。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では非凡な末脚を披露し、3着に入った。

8月19日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、勝ったヒカルパラッツォに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

9月30日、中5週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、パラダイスパームにハナ差交わされて2着に惜敗した。

10月15日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（2戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、タイムトゥチェンジに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

10月29日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都芝1400m 小雨/重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のワンモアバンクオンをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月19日、中2週で迎えた6戦目は、3歳500万下の白菊賞（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で熊沢重文騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたタイムトゥチェンジ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

12月3日、中1週で迎えた7戦目は、宝来城多郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み最後はツァリーヌと並んで7着同着となった。

3歳（2001年）

2月10日、中9週で迎えた8戦目は、3歳500万下のこぶし賞（京都芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（3戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びが鈍く9着に敗れた。

11月10日、約9か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下の浄土平特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は宝来城多郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

12月2日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は幸英明騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4歳（2002年）

1月20日、中3週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の巌流島特別（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（5戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の香春岳特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（6戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったマヤノトリンケットを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

3月2日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の岡崎特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（7戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではきちんと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のユウセイントをハナ差振り切って単勝一倍台の支持に応えた。

3月31日、中3週で迎えた15戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の山陽特別（阪神芝1600m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

4月28日、中3週で迎えた16戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

5月11日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下の乙訓特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（8戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

5月25日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（9戦1勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

6月15日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下の南港特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（10戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月16日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた20戦目は、3歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（11戦1勝）。18頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に敗れた。

12月15日、中3週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の清洲特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（12戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

5歳（2003年）

1月26日、中5週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の山国川特別（小倉芝1800m 雨/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

2月2日、連闘で迎えた23戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

3月29日、中7週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の御在所特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったホーマンヴォイスに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

4月12日、中1週で迎えた25戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下の桑折特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のラガーシュリンクスに1馬身1/4の差をつけて3勝目を奪取した。

5月3日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上1000万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（13戦1勝）。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く12着に敗れた。

5月24日、中2週で迎えた27戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の有松特別（中京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はバテてしまい7着に敗れた。

12月27日、約7か月の休養明けで迎えた28戦目は、3歳以上1000万下の名古屋日刊スポーツ杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（1戦1勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に終わった。

6歳（2004年）

1月31日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

3月6日、中4週で迎えた30戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の洲本特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての15番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

3月21日、中1週で迎えた31戦目は、4歳以上1000万下の名鉄杯（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は野元昭嘉騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではいいところがなく11着に終わった。