アドニスシチー（2000年生、母ヤスコデビル）

アドニスシチー（2000年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ギリシャ神話の美少年の名＋冠名」。毛色は栗毛。種牡馬のマーベラスサンデー（当時8歳）と交配したヤスコデビルが14歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は鹿戸正幸。戦績は、中央平地28戦3勝、中央障害13戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2006年の障害3歳以上オープン。

経歴

デビュー前

友駿ホースクラブ愛馬会にて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

嶋田功厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2002年）

11月30日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての4番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

3歳（2003年）

1月5日、中2週で迎えた3戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず7着に敗れた。

1月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎隆之騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月15日、中3週で迎えた5戦目は、左海誠二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は石崎隆之騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では決め手が足りず6着に敗れた。

8月23日、約5か月半の休養明けで迎えた7戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

9月13日、中2週で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を弾けさせて、最後は2着のシンボリピレネーに1馬身3/4の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

10月4日、中2週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

10月19日、中1週で迎えた10戦目は、張田京騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では伸びあぐねて15着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた11戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

11月15日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月7日、中2週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で大庭和弥騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

4歳（2004年）

7月31日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大庭和弥騎手（3戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

8月29日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた15戦目は、3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大庭和弥騎手（4戦0勝）。15頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

9月12日、中1週で迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るフューチャコマンドを上がり2位タイの末脚でクビ差だけ差し切って勝利をモノにする

9月26日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。9頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（中山ダート2400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

5歳（2005年）

3月12日、約3か月半の休養明けで迎えた21戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた22戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（福島ダート2400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

4月24日、中2週で迎えた23戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝2400m 晴/良）に出走。10頭立ての8番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

5月21日、中3週で迎えた24戦目は、鹿戸雄一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の荒川峡特別（新潟芝2400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた25戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが劣勢になり12着に終わった。

7月23日、中2週で迎えた26戦目は、穂苅寿彦騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝2400m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず6着に終わった。

11月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた27戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では鮮烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のキャピタルフライトに1馬身3/4の差をつけて3勝目を掴み取った。

11月26日、中2週で迎えた28戦目は、D.ボニヤ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオリエンタル賞（東京芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。最後は一杯になって16着に終わった。

6歳（2006年）

5月13日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた29戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 雨）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。12着に敗れた。

6月3日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた30戦目は、小林慎一郎騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 曇）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。8着に敗れた。

7月9日、中4週で迎えた31戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のメイショウピューマに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月29日、中2週で迎えた32戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に出走。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のストームセイコーに半馬身の差をつけて5勝目を獲得した。

7歳（2007年）

2月3日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた33戦目は、春麗ジャンプステークス（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（5戦0勝）。14頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。7着に終わった。

3月4日、中3週で迎えた34戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

4月7日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（中山障害芝→ダート3200m 晴）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月7日、約3か月の休み明けで迎えた36戦目は、浜野谷憲尚騎手を鞍上に迎えて、福島ジャンプステークス（福島障害芝3380m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月28日、中2週で迎えた37戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（6戦0勝）。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月1日、中4週で迎えた38戦目は、ハンデJ・G3の新潟ジャンプステークス（新潟障害芝3250m 外→内晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（7戦0勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。5着に入り込んだ。

9月22日、中2週で迎えた39戦目は、障害3歳以上オープン（中山障害芝3210m 晴/良）に出走。鞍上は穂苅寿彦騎手（4戦1勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったエイシンペキンから約16馬身差の2着となった。

8歳（2008年）

5月24日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた40戦目は、障害3歳以上オープン（東京障害芝→ダート3300m 晴）に出走。鞍上は大庭和弥騎手（8戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。10着に終わった。

6月14日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた41戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、J・G2の東京ハイジャンプ（東京障害芝3300m 晴/良）に出走。14頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。競走中止となった。