アズマビワコ（1983年生、母マドモアゼルナムラ）

アズマビワコ（1983年4月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のコインドシルバー（当時9歳）と交配したマドモアゼルナムラが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）杵臼牧場。戦績は、中央平地23戦6勝2着3回。1988年の小倉日経賞(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田中耕太郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1986年）

3月2日、デビュー戦は4歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は448kg。鞍上は田島良保騎手。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を爆発させて、最後は2着のエイシンブレーブに1馬身半の差をつけて勝利をモノにした。

3月16日、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手。17頭立ての7番人気で大外17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

4月27日、牝馬限定4歳400万下のあずさ賞（京都芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり7着に敗れた。

6月8日、牝馬限定の4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田島良保騎手。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したウメノカチドキに3/4馬身届かず2着に敗北した。

6月21日、牝馬限定の4歳以上400万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で田島良保騎手。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目立つような脚を使えず4着に敗れた。

7月5日、4歳以上400万下（札幌ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で田島良保騎手。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

4歳（1987年）

1月18日、牝馬限定の5歳以上400万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず7着に敗れた。

1月31日、5歳以上400万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

3月8日、5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は田島良保騎手。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず最後はミサキファイターと並んで9着同着となった。

4月19日、牝馬限定の5歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は関野弘行騎手。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマツニシキを半馬身振り切って勝利を掴んだ。

5月10日、5歳以上400万下の松浜特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月28日、4歳以上400万下（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は熊沢重文騎手。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

12月6日、4歳以上400万下（阪神ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上はP.デイ騎手。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5歳（1988年）

1月9日、5歳以上400万下（京都ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は減速してしまい8着に敗れた。

1月31日、5歳以上400万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田島良保騎手。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るリトルミンクスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけてトップでゴールに入った。

2月6日、5歳以上400万下の香春岳特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は田面木博公騎手。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヒシノリフオーを途轍もない末脚でクビ差だけ差し切ってトップでゴールを駆け抜けた。

2月14日、ハンデ戦で5歳以上900万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

5月7日、ハンデ戦で5歳以上900万下の紫野特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は田島良保騎手。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ハナを奪い、忙しいペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ヤマトムラサキに交わされて1馬身半差の2着となった。

5月21日、5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田島良保騎手。12頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のアサヒインターをハナ差振り切ってトップでゴールへと飛び込んだ。

6月18日、ハンデ戦で5歳以上1400万下の桶狭間特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で田島良保騎手。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のハギノスバルに3馬身半の差をつけて勝利を掴み取った。

7月17日、小倉日経賞（小倉芝1700m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岩元市三騎手。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、ロングクイックに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

8月7日、G3の北九州記念（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩元市三騎手。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、5着に終わった。

9月18日、G3の朝日チャレンジカップ（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。