ヒシインパラ（2004年生、母プリディクション）

ヒシインパラ（2004年3月23日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋車名より」。毛色は青鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時12歳）と交配したプリディクションが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は沖田博志。戦績は、中央平地4戦0勝、地方9戦5勝2着2回。主な勝ち鞍は2008年の一般C9。

経歴

デビュー前

1歳のとき、沖田博志から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、阿部雅一郎によって1,218万円で落札された。

的場均厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2007年）

5月27日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

6月23日、中3週で迎えた2戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、5着を確保した。

7月22日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で的場勇人騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

9月16日、中7週で迎えた4戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい12着に敗れた。

4歳（2008年）

5月5日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から30kg減らして迎えた5戦目は、安部幸夫騎手を鞍上に迎えて、一般C27（名古屋ダート800m 雨/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のハルマサキングに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月21日、中1週で迎えた6戦目は、一般C16（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい5着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた7戦目は、一般C18（名古屋ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のスムースアズシルクをクビ差振り切って2勝目をゲットした。

6月17日、中1週で迎えた8戦目は、清家義徳騎手を鞍上に迎えて、一般C17（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びで驀進したが、伸びてきたガラン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月26日、連闘で迎えた9戦目は、一般C19（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（3戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のケイウンビューティを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

7月17日、中2週で迎えた10戦目は、一般C10（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は清家義徳騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では終いが甘くなり、3着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の一般C11（名古屋ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は安部幸夫騎手（4戦3勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて、最後は2着のティムショールを半馬身振り切って断然の支持に応えた。

8月21日、中1週で迎えた12戦目は、一般C8（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安部幸夫騎手（5戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったキクノディアナに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月18日、中3週で迎えた13戦目は、一般C9（名古屋ダート800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で安部幸夫騎手（6戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のメイショウオウサムに1馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。