ウィーンコンサート（1989年生、母サウンドカグラ）

ウィーンコンサート（1989年4月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のサクラユタカオー（当時7歳）と交配したサウンドカグラが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は桜井牧場。戦績は、中央平地21戦2勝2着4回。1992年のフラワーカップ(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木康弘厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1992年）

2月29日、デビュー戦は酒井健二騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 曇/良）に出走。馬体重は456kg。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のオウバイに6馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3月21日、中2週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 雨/不良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（1戦1勝）。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ブランドアートに半馬身交わされて2着となった。

4月12日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（2戦1勝）。18頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、かなりのハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

5月3日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2のサンケイスポーツ賞4歳牝馬特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井健二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井健二騎手（4戦1勝）。18頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚を失くしてしまい18着に終わった。

7月5日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で酒井健二騎手（5戦1勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は減速してしまい7着に終わった。

4歳（1993年）

4月25日、約10か月の休養明けで迎えた7戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はタレてしまい7着に終わった。

5月9日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の立夏ステークス（東京ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は酒井健二騎手（6戦1勝）。13頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

6月13日、中4週で迎えた9戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（7戦1勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は垂れてしまい11着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた10戦目は、天間昭一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。8頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったゴールドマウンテンにねじ伏せられて2馬身半差の2着となった。

8月7日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の五頭連峰特別（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は酒井健二騎手（8戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く終いの脚を伸ばして、最後は2着のパリゼットを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

9月12日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデG3の京王杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（9戦2勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり6着に敗れた。

10月2日、中2週で迎えた13戦目は、オータムスプリントステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（10戦2勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり11着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3のカブトヤマ記念（福島芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は土谷智紀騎手（1戦0勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。端に立ち、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい8着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定戦のユートピアステークス（東京芝1400m 晴/重）に出走。鞍上は酒井健二騎手（11戦2勝）。18頭立ての15番人気で16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた16戦目は、仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で酒井健二騎手（12戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

12月19日、中1週で迎えた17戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で酒井健二騎手（13戦2勝）。14頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

5歳（1994年）

1月8日、中2週で迎えた18戦目は、サンライズステークス（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で酒井健二騎手（14戦2勝）。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く11着に終わった。

2月14日、中4週で迎えた19戦目は、テレビ山梨杯（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で酒井健二騎手（15戦2勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では根気強くタフに走り抜いたが、ホワイトアクセルに交わされて1馬身半差の2着となった。

2月27日、中1週で迎えた20戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で酒井健二騎手（16戦2勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて9着に終わった。

3月19日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦の千葉ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で酒井健二騎手（17戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、シンコウホープに3/4馬身交わされて2着に敗北した。