ゴールドマウンテン（1989年生、母エンペリーズゴールド）

ゴールドマウンテン（1989年4月7日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のフオテイテン（当時5歳）と交配したエンペリーズゴールドが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は栃木県、生産者は恵比寿興業（株）那須野牧場。戦績は、中央平地34戦10勝2着2回。1995年のCBC賞(G2)で2着に入った他、1994年の阪急杯(ハンデG3)に勝利するなど、重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

グリーンファーム愛馬会にて総額1,500万円（75万×20口）で一口馬主が募集された。

佐山優厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1992年）

5月2日、デビュー戦は小谷内秀夫騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（新潟芝1400m 外回り晴/稍重）に出走。馬体重は516kg。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のドウカンプラザをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

5月16日、中1週で迎えた2戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都芝1200m 晴/稍重）に出走。18頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では稲妻の如き末脚を披露したが、4着に終わった。

6月7日、中2週で迎えた3戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（東京芝1600m 曇/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい9着に敗れた。

6月20日、中1週で迎えた4戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のあざみ賞（中京芝1800m 雨/良）に出走。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

10月25日、約4か月の休み明けで迎えた5戦目は、4歳以上500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のオーゴンタイセイを半馬身振り切って久々の一戦をモノにした。

11月8日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上900万下の鷹巣山特別（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は郷原洋行騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のゴールデンテシオを半馬身振り切って制した。

11月21日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた7戦目は、郷原洋司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のノベンバーステークス（東京芝1600m 曇/不良）に出走。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に敗れた。

12月19日、中3週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた8戦目は、ハンデ戦の逆瀬川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚を伸ばせず13着に終わった。

4歳（1993年）

4月25日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg絞って迎えた9戦目は、上賀茂ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（1戦1勝）。17頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に敗れた。

5月9日、中1週で迎えた10戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の朱雀ステークス（京都芝1600m 外回り雨/良）に53kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

5月30日、中2週で迎えた11戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は小谷内秀夫騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

6月13日、中1週で迎えた12戦目は、フリーウェイステークス（東京芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月3日、中2週で迎えた13戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のTUF杯（福島芝1200m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のウィーンコンサートに2馬身半の差をつけて4勝目を手に入れた。

8月1日、中3週で迎えた14戦目は、やまなみステークス（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて、最後は2着のピアロッチをクビ差振り切って5勝目をマークした。

8月15日、中1週で迎えた15戦目は、ハンデ戦でオープンの北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/不良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のコガネテスコに2馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

9月12日、中3週で迎えた16戦目は、G3のセントウルステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

5歳（1994年）

4月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、G3のダービー卿チャレンジトロフィー（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月23日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて14着に敗れた。

5月7日、中1週で迎えた19戦目は、シルクロードステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（5戦1勝）。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では生得の持続力で渋太く末脚を持続させて先頭を奪い、最後は2着のマイスーパーマンに1馬身半の差をつけて勝利を手に入れた。

6月5日、中3週で迎えた20戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のニホンピロプリンスに1馬身の差をつけて重賞ウィナーの称号を手にした。

6月26日、中2週で迎えた21戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（6戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

7月17日、中2週で迎えた22戦目は、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のニュースヴァリューに1馬身3/4の差をつけて2つ目の重賞タイトルを手に入れた。

10月29日、約3か月半の休養明けで迎えた23戦目は、G2のスワンステークス（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は岸滋彦騎手（1戦1勝）。18頭立ての7番人気で16番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始11番手を追走。直線では見所を作れず14着に敗れた。

11月20日、中2週で迎えた24戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（2戦1勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

12月11日、G3の香港国際ボウル（香港・シャティン芝1400m）に出走。14頭立ての3番ゲートからスタート。8着に敗れた。

6歳（1995年）

5月6日、約5か月の休み明けで迎えた26戦目は、シルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は岸滋彦騎手（3戦1勝）。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のメモリーキャッチに1馬身半の差をつけて久々の一戦をモノにした。

6月3日、中3週で迎えた27戦目は、ハンデG3の阪急杯（京都芝1400m 外回り雨/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で岸滋彦騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、抜け出したボディーガードにハナ差届かず2着に惜敗した。

6月25日、中2週で迎えた28戦目は、G2のCBC賞（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岸滋彦騎手（5戦2勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮闘したが、トーワウィナーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

7月16日、中2週で迎えた29戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、G3の札幌スプリントステークス（札幌芝1200m 曇/良）に60kgの斤量を背負って出走。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8月13日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館芝1200m 晴/良）に60kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く7着に敗れた。

10月1日、中6週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、G3のセントウルステークス（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に60kgの斤量を背負って出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は武豊騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

10月28日、中1週で迎えた33戦目は、G2のスワンステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は猿橋重利騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく12着に終わった。

11月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた34戦目は、シリウスステークス（中京芝1200m 晴/良）に63kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（2戦0勝）。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びを欠き10着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた35戦目は、G1のスプリンターズステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず16着に終わった。