マウンテンフリース（1988年生、母ダイナマウンテン）

マウンテンフリース（1988年4月12日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のラツキーソブリン（当時14歳）と交配したダイナマウンテンが7歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地16戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年の’92セレブレイションカップ(900万下)。

経歴

デビュー前

野平好男厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

3月9日、デビュー戦は高橋明騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（中山ダート1200m 曇/重）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は460kg。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天性の負けじ魂を発揮してゴールまで力闘し、5着を確保した。

5月4日、中7週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で高橋明騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

5月25日、中2週で迎えた3戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入った。

6月8日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったミュージアムに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月3日、中7週で迎えた5戦目は、蛯名信広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1200m 雨/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びあぐねて6着に敗れた。

9月1日、中3週で馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（新潟芝1400m 晴/稍重）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

9月15日、中1週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み6着に沈んだ。

10月5日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた8戦目は、玉ノ井健志騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のエイユーグリーンに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

10月26日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（東京芝1400m 曇/重）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（2戦0勝）。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシェイビングボーイに1馬身半の差をつけて制した。

11月17日、中2週で迎えた10戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は加藤和宏騎手（3戦1勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず13着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下（中山芝1200m 外回り晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は玉ノ井健志騎手（1戦1勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

4歳（1992年）

1月19日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で玉ノ井健志騎手（2戦1勝）。11頭立ての11番人気で大外11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。

2月15日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の中津川特別（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名信広騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に終わった。

3月15日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた15戦目は、J.ムルタ騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92セレブレイションカップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。12頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のモガミサルノに1馬身半の差をつけて3勝目をマークした。

4月18日、中4週で迎えた16戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、総武ステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、18番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず9着に終わった。