ミュージアム（1988年生、母ハウヤドウーン）

ミュージアム（1988年3月31日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリファーズウィッシュ（当時12歳）と交配したハウヤドウーンが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地17戦3勝2着3回、地方18戦6勝2着7回。主な勝ち鞍は1991年の日本海ステークス(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

12月1日、デビュー戦は角田晃一騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝2000m 曇/重）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、勝ったニシノレミーを半馬身捉え切れず2着となった。

12月15日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが鈍く4着に敗れた。

3歳（1991年）

6月8日、約6か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマウンテンフリースに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月7日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（3戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握り、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のムッシュシェクルに4馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月4日、中3週で迎えた5戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、かなり遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、ダイタクサンビームに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

8月18日、中1週で迎えた6戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の日本海ステークス（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。前に出て、後続を2馬身以上離して、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のミデオンヒーローに3馬身の差をつけて制した。

9月22日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、3歳G2の神戸新聞杯（中京芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は角田晃一騎手（5戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

4歳（1992年）

3月14日、約6か月の休み明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、武庫川ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（6戦2勝）。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず7着に敗れた。

4月5日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦の道頓堀ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（7戦2勝）。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に敗れた。

5月2日、中3週で迎えた10戦目は、箱根ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で角田晃一騎手（8戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5月16日、中1週で迎えた11戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切り、リードを2馬身以上保って、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、ビワラッキーに交わされて2馬身半差の2着となった。

6月13日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（9戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい11着に敗れた。

5歳（1993年）

2月21日、約8か月半の休養明けで迎えた13戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の木津川特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい5着に敗れた。

6歳（1994年）

6月12日、約16か月の休養明けで迎えた14戦目は、5歳以上900万下（東京芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（10戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

7月3日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（11戦2勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

7歳（1995年）

10月1日、約15か月の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（京都芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（12戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり10着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた17戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8歳（1996年）

1月6日、約2か月半の間隔を開けて迎えた18戦目は、鷹野宏史騎手を鞍上に迎えて、一般C5-1（高知ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。最後は、2着のゴールデンキングに1馬身の差をつけて久しぶりに勝利を挙げた。

1月15日、連闘で迎えた19戦目は、一般C4-8（高知ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鷹野宏史騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。最後は、2着のウォーターブラッドに5馬身の差をつけて5勝目をゲットした。

1月30日、中1週で迎えた20戦目は、一般C4-6（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で鷹野宏史騎手（2戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったキョウシンキングからアタマ差の2着に甘んじた。

2月13日、中1週で迎えた21戦目は、一般C4-6（高知ダート1300m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で鷹野宏史騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のミヤマチャンピオンに2馬身半の差をつけて6勝目を奪取した。

3月12日、中3週で迎えた22戦目は、一般C4-3（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鷹野宏史騎手（4戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月12日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた23戦目は、一般C4-7（高知ダート1300m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で鷹野宏史騎手（5戦3勝）。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた24戦目は、一般C4-6（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で鷹野宏史騎手（6戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったチョウウンから1馬身差の2着に敗北した。

11月26日、中2週で迎えた25戦目は、一般C4-8（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で鷹野宏史騎手（7戦3勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったワイルドキャットからクビ差の2着に甘んじた。

12月7日、中1週で迎えた26戦目は、一般C4-7（高知ダート1300m 晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で鷹野宏史騎手（8戦3勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。最後は、勝ったゴルコンダからアタマ差の2着に甘んじた。

9歳（1997年）

1月2日、中3週で迎えた27戦目は、仁淀川特別（高知ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で鷹野宏史騎手（9戦3勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったミタカショウリから3/4馬身差の2着に敗北した。

1月15日、中1週で迎えた28戦目は、一般C4-8（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は11戦連続で鷹野宏史騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったトーシンイーグルから3/4馬身差の2着に敗北した。

1月28日、中1週で迎えた29戦目は、一般C4-7（高知ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は12戦連続で鷹野宏史騎手（11戦3勝）。8頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。3着に終わった。

2月22日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた30戦目は、一般C4-8（高知ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で鷹野宏史騎手（12戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。3着に終わった。

3月3日、連闘で迎えた31戦目は、一般C4-8（高知ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で鷹野宏史騎手（13戦3勝）。8頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったマークオブロマンから3馬身差の2着となった。

3月20日、中1週で迎えた32戦目は、一般C4-7（高知ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は15戦連続で鷹野宏史騎手（14戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のコーシンルビーに3馬身の差をつけて7勝目を挙げた。

4月6日、中1週で迎えた33戦目は、一般C3-4（高知ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は16戦連続で鷹野宏史騎手（15戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。最後は、2着のダイハードローマンに6馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月3日、中3週で迎えた34戦目は、一般C3-1（高知ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は17戦連続で鷹野宏史騎手（16戦5勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、2着のプレジャーランナーに3馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

5月11日、連闘で迎えた35戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、カーネーション特別（高知ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。10着に敗れた。