エリモエクセル（1995年生、母エリモファンタジー）

エリモエクセル（1995年5月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時6歳）と交配したエリモファンタジーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道幌泉郡えりも町、生産者は（有）エクセルマネジメント。戦績は、中央平地17戦6勝。1998年のオークス（優駿牝馬）(牝G1)に勝利した他、1999年の中京記念(ハンデG3)を制するなど、G1級競走1勝を含む重賞4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

17歳のとき、エクセルマネジメントから「ジェイエス繁殖馬セールサラブレッド繁殖牝馬」に上場され、チャンピオンズファームによって861万円で落札された。

加藤敬二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

1月31日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るアズマリミットを次元の違う末脚で交わし去り、最後は5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

2月21日、中2週で迎えた2戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の飛梅賞（京都ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

3月15日、中2週で迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず6着に終わった。

4月11日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳オープンの忘れな草賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線に入ると、前で粘るヤマノセンプーを鮮やかな末脚で半馬身差し切って優勝

5月31日、中6週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた5戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のエアデジャヴーに1馬身1/4の差をつけて4歳女王の座に就いた。

10月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

11月15日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

12月20日、中4週で迎えた8戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず11着に敗れた。

4歳（1999年）

2月21日、中8週で迎えた9戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で的場均騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサンプレイスを半馬身振り切って重賞2勝目をマークした。

5月29日、約3か月の休み明けで迎えた10戦目は、G2の金鯱賞（中京芝2000m 晴/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で的場均騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

6月27日、中3週で迎えた11戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は7戦連続で的場均騎手（6戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のキクノスカーレットを半馬身振り切って3つ目の重賞タイトルを手中に収めた。

8月22日、中7週で迎えた12戦目は、G2の札幌記念（札幌芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で的場均騎手（7戦3勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に敗れた。

10月17日、中7週で迎えた13戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で的場均騎手（8戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエガオヲミセテを半馬身振り切って重賞4勝目をマークした。

11月14日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定G1のエリザベス女王杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で的場均騎手（9戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

12月19日、中4週で迎えた15戦目は、牝馬限定G2のサンケイスポーツ杯阪神牝馬特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で的場均騎手（10戦4勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、3着に終わった。

5歳（2000年）

1月23日、中4週で迎えた16戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で的場均騎手（11戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

3月5日、中5週で迎えた17戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。