ポテンザ（2020年生、母Appleton Drove）

Potenza

2020.03.22

ポテンザ（2020年3月22日）は、フランスで生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「パワー、力強さ、可能性(伊)」。毛色は鹿毛。種牡馬のU S Navy Flag（当時5歳）と交配したAppleton Droveが10歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地5戦0勝、地方6戦3勝2着3回。主な勝ち鞍は2024年の一般C3三四。

経歴

デビュー前

1歳のとき、谷川牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場されたが主取りとなった。

清水久詞厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2023年）

3月11日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。16頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天授の敢闘精神でゴールまで頑張り、5着を確保した。

3月25日、中1週で迎えた2戦目は、吉村智洋騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り 曇/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

5月27日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、4着に終わった。

6月18日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場を作れず10着に敗れた。

8月5日、中6週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（新潟芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岩田望来騎手（2戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず10着に敗れた。

4歳（2024年）

4月4日、約8か月の休養明けで迎えた6戦目は、野畑凌騎手を鞍上に迎えて、一般C3三四（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のニジトタルトに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

5月9日、中4週で迎えた7戦目は、一般C2八九（川崎ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（1戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のヴィキャンデルに3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月22日、中1週で迎えた8戦目は、一般C2八九（浦和ダート1500m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（2戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のラニーズグレイスに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

6月11日、中2週で迎えた9戦目は、中越琉世騎手を鞍上に迎えて、ソルスティツィオ賞（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、タケショウゲイルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月2日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた10戦目は、マイアミ賞（川崎ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は野畑凌騎手（3戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を握り、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、コパノモンタナにクビ差交わされて2着に甘んじた。

10月8日、中4週で迎えた11戦目は、四面楚歌賞（川崎ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で野畑凌騎手（4戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを取り切り、非常に遅いペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、バトルクリークに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

11月12日、中4週で迎えた12戦目は、一般C1六七（川崎ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で野畑凌騎手（5戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るペルセイズを豪脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。