ワンノブトウショウ（1992年生、母ニーストウショウ）

ワンノブトウショウ（1992年5月12日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルフオード（当時16歳）と交配したニーストウショウが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はトウショウ産業（株）トウショウ牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は1996年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

3月5日、デビュー戦は鈴木寿騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に出走。馬体重は414kg。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では決め手が足りず10着に敗れた。

3月18日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

4月1日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

4月22日、中2週で迎えた4戦目は、矢原洋一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

5月13日、中2週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（東京芝1400m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で矢原洋一騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったケニイサンタに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

6月3日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で矢原洋一騎手（2戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には届かず6着に敗れた。

6月24日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1700m 雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で矢原洋一騎手（3戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では上々の伸びを見せたが、抜け出したマイネスカーレットにハナ差届かず2着に甘んじた。

7月9日、中1週で迎えた8戦目は、4歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で矢原洋一騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、4着に終わった。

8月6日、中3週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（3戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月26日、中2週で迎えた10戦目は、4歳未勝利（新潟芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るホッカイクローゼンを鬼脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

9月16日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（5戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

10月7日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の新津特別（新潟芝2000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で鈴木寿騎手（6戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で鈴木寿騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには加われず11着に終わった。

11月4日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、藤井正輝騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の金北山特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に終わった。

11月18日、中1週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は鈴木寿騎手（8戦1勝）。18頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、6着に入り込んだ。

12月2日、中1週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木寿騎手（9戦1勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、5着に入り込んだ。

12月16日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木寿騎手（10戦1勝）。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に終わった。

4歳（1996年）

1月28日、中5週で迎えた18戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

2月11日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西田雄一郎騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月17日、連闘で迎えた20戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で西田雄一郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

3月24日、中4週で迎えた21戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、抜け出したコメットハンターを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4月20日、中3週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のドージマムーンに1馬身の差をつけて優勝

5月12日、中2週で迎えた23戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の秩父特別（東京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたセントターキン決め手に屈して半馬身差の2着となった。

6月2日、中2週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の是政特別（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

6月30日、中3週で迎えた25戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の初蛍賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた26戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の妙高特別（新潟芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のミスマリコに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

9月14日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の犬吠埼特別（中山芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（2戦1勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

10月6日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（3戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のユーワケリガンに2馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月20日、中1週で迎えた29戦目は、4歳以上900万下の六社特別（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（4戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

11月9日、中2週で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で木幡初広騎手（5戦2勝）。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず6着に敗れた。

12月7日、中3週で迎えた31戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

5歳（1997年）

1月5日、中3週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下の初茜賞（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

1月19日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡初広騎手（7戦2勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には割り込めず最後はアイズオブユーと並んで6着同着となった。

2月8日、中2週で迎えた34戦目は、5歳以上900万下の早春賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で木幡初広騎手（8戦2勝）。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の館山特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡初広騎手（9戦2勝）。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

3月30日、中3週で迎えた36戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で木幡初広騎手（10戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、伸びてきたアマミヴィーナス決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月20日、中2週で迎えた37戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。競走中止となった。