アマミヴィーナス（1992年生、母ビューティコトブキ）

アマミヴィーナス（1992年4月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のトニービン（当時9歳）と交配したビューティコトブキが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はハシモトファーム。戦績は、中央平地33戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は1997年の安房特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

清水利章厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

11月13日、デビュー戦は柴田善臣騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は454kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、サクラトニーオーに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月27日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

12月25日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3歳（1995年）

1月16日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったメジロシェダールに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

2月19日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、5着に終わった。

3月19日、中3週で迎えた6戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月8日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（5戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、抜け出したシークレットアイにクビ差届かず2着に惜敗した。

4月30日、中2週で迎えた8戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では卓出した伸び脚で猛進したが、伸びてきたフジノイナズマ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

7月2日、中8週で迎えた9戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（6戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマイネルバイソンに6馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月12日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（7戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のグロースストックに1馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

9月3日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を披露し、3着に入った。

10月1日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンステークス（中山芝2000m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（8戦2勝）。17頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く13着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上900万下の南武特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（9戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず4着に敗れた。

11月19日、中3週で迎えた14戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

12月17日、中3週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（10戦2勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじわじわとしか伸びず10着に敗れた。

4歳（1996年）

5月26日、約5か月半の休養明けで迎えた16戦目は、5歳以上900万下の江の島特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（11戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には届かず4着に敗れた。

6月16日、中2週で迎えた17戦目は、5歳以上900万下の鮎掛賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（12戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい4着に敗れた。

7月21日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下の寺泊特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（13戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

8月4日、中1週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（14戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に敗れた。

8月25日、中2週で迎えた20戦目は、4歳以上500万下（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（15戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月8日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の富里特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で柴田善臣騎手（16戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のナスノプリティーをハナ差振り切って3勝目を手中に収めた。

9月21日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の習志野特別（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で柴田善臣騎手（17戦3勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて3着に沈んだ。

10月6日、中1週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で柴田善臣騎手（18戦3勝）。7頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

10月26日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で柴田善臣騎手（19戦3勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

11月23日、中3週で迎えた25戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’96インターナショナルジョッキーズ1（東京芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、勝ったスプリングウェイに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

12月15日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（20戦3勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

5歳（1997年）

3月30日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の安房特別（中山芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（21戦3勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のワンノブトウショウをクビ差振り切って4勝目をマークした。

4月19日、中2週で迎えた28戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の晩春ステークス（東京芝1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

5月18日、中3週で迎えた29戦目は、ハンデ戦のメイステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は田中勝春騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ伸び切れず7着に敗れた。

6月14日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦の福島市制施行90周年記念（福島芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が鈍り10着に終わった。

6歳（1998年）

1月6日、約7か月の休み明けで迎えた31戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で13番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず15着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では末脚に勢いがなく16着に終わった。

2月28日、中4週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の内外タイムス杯（中山芝1800m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦0勝）。11頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場なく9着に終わった。