グルーヴィット（2016年生、母スペシャルグルーヴ）

グルーヴィット（2016年4月5日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「楽しむ。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時8歳）と交配したスペシャルグルーヴが10歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2019年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2020年の京王杯スプリングカップ(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額3,600万円（9万×400口）で一口馬主が募集された。

松永幹夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

10月20日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は492kg。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のキョウワドリヴンに5馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2019年）

2月17日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のシュガーサンダーに1馬身1/4の差をつけて久々の実戦を制した。

3月16日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた3戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では矢のように急駛したが、伸びてきたハッピーアワー決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

5月5日、中6週で迎えた4戦目は、D.レーン騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

7月21日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のクリノガウディーをハナ差振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

9月8日、中6週で迎えた6戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

11月9日、中8週で迎えた7戦目は、C.スミヨン騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に敗れた。

4歳（2020年）

1月18日、中9週で迎えた8戦目は、F.ミナリク騎手を鞍上に迎えて、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3月29日、中9週で迎えた9戦目は、G1の高松宮記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（1戦1勝）。18頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出し、6着に入り込んだ。

5月16日、中6週で迎えた10戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 雨/稍重）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月16日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（2戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

5歳（2021年）

1月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた12戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、すばるステークス（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

2月14日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた13戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目を引く伸びを見せたが、伸びてきたラヴィングアンサー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

4月11日、中7週で迎えた14戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの春雷ステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5月15日、中4週で迎えた15戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋脩騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では見せ場なく11着に敗れた。

6歳（2022年）

1月10日、約8か月の休養明けで迎えた16戦目は、C.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、淀短距離ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。17頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、4着に終わった。

2月27日、中6週で迎えた17戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、G3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月8日、中9週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた18戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月25日、中6週で迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、青函ステークス（函館芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず7着に敗れた。

12月17日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた20戦目は、ハンデ戦でオープンのタンザナイトステークス（阪神芝1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は岩田康誠騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では渾身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のエレナアヴァンティをアタマ差振り切って久しぶりの一戦をモノにした。

7歳（2023年）

1月29日、中5週で迎えた21戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岩田康誠騎手（3戦2勝）。15頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では伸びを欠き15着に敗れた。

5月7日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、鞍馬ステークス（京都芝1200m 雨/不良）に59kgの斤量を背負って出走。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に終わった。

5月28日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンの安土城ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は団野大成騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり17着に終わった。

11月5日、約5か月半の休養明けで迎えた24戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、みちのくステークス（福島芝1200m 曇/良）に59kgの斤量を背負って出走。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

11月26日、中2週で迎えた25戦目は、G3の京阪杯（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びを欠き16着に終わった。