リトルジャイアント（1987年生、母ジヤスタリトルワン）

リトルジャイアント（1987年5月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノーザンテースト（当時16歳）と交配したジヤスタリトルワンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着4回。主な勝ち鞍は1991年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1989年）

7月8日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は460kg。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち味の忍耐力で最後まで崩れずに走り抜いたが、勝ったダイカツブランドに詰め切れず、約16馬身差の2着に敗れた。

7月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、伸びてきたリキサンスキー決め手に屈してアタマ差の2着に甘んじた。

8月6日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。5頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったトラバーチンにねじ伏せられてクビ差の2着に甘んじた。

12月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

3歳（1990年）

1月7日、中1週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（京都ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず11着に敗れた。

2月11日、中2週で迎えた7戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったテツマウインにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月4日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた8戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/不良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

3月25日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた9戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして、最後は2着のグリーンフォードを半馬身振り切って待望の初勝利を挙げた。

4月21日、中3週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（京都芝2000m 小雨/稍重）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は千田輝彦騎手（2戦0勝）。13頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

5月5日、中1週で迎えた11戦目は、4歳500万下（京都芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定4歳500万下の野苺賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（4戦0勝）。10頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着を確保した。

6月9日、中1週で迎えた13戦目は、岸滋彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（阪神芝1200m 雨/不良）に出走。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

10月20日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の土湯特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず13着に終わった。

10月27日、連闘で迎えた15戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。8頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に敗れた。

11月18日、中2週で迎えた16戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキャステングガールをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

12月1日、中1週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の’90ゴールデンスパートロフィー（京都芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい5着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の西陣特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は千田輝彦騎手（5戦0勝）。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。最後は力尽きて11着に終わった。

4歳（1991年）

1月26日、中5週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のクリダリアを半馬身振り切って3勝目をつかんだ。

4月21日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の丹沢ステークス（東京ダート1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい12着に終わった。

12月1日、約7か月半の休養明けで迎えた21戦目は、横田吉光騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き12着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上900万下の千葉テレビ杯（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横田吉光騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバテてしまい10着に終わった。

5歳（1992年）

3月21日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた23戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で横田吉光騎手（2戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

4月18日、中3週で迎えた24戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で横田吉光騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。