ニコットサンキュー（2010年生、母ドゥジエムシャンス）

ニコットサンキュー（2010年4月9日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「『にこにこと笑顔』より＋ありがとう」。毛色は栗毛。種牡馬のアルカセット（当時10歳）と交配したドゥジエムシャンスが6歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は久保昇。戦績は、中央平地6戦0勝、地方28戦7勝2着3回。主な勝ち鞍は2014年の前沢牛杯(一般C1一)。

経歴

デビュー前

大和田成厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2012年）

12月22日、デビュー戦は嶋田純次騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。馬体重は494kg。18頭立ての18番人気で3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを17番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず13着に終わった。

3歳（2013年）

2月10日、中6週で迎えた2戦目は、G.ブノワ騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

3月10日、中3週で迎えた3戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。

4月21日、中5週で迎えた4戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

5月4日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、嘉藤貴行騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

5月18日、中1週で迎えた6戦目は、的場勇人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず10着に終わった。

6月24日、中4週で迎えた7戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、3歳C2四（水沢ダート1300m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。

7月8日、中1週で迎えた8戦目は、3歳C2四（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高松亮騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月22日、中1週で迎えた9戦目は、3歳C2三（盛岡ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で高松亮騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

8月24日、中4週で迎えた10戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、一般C2十五（水沢ダート1300m 晴/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したグローリダンディにクビ差届かず2着に甘んじた。

8月31日、連闘で迎えた11戦目は、一般C2七（水沢ダート1300m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で南郷家全騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月2日、中8週で迎えた12戦目は、一般C2十一（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で南郷家全騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた13戦目は、一般C2六（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で南郷家全騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

11月30日、中1週で迎えた14戦目は、一般C2十一（水沢ダート1300m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で南郷家全騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

4歳（2014年）

5月17日、約5か月半の休み明けで迎えた15戦目は、一般C2十九（盛岡ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で南郷家全騎手（5戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったブライトライジンに詰め切れず、9馬身差の2着に敗北した。

5月31日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2十五（盛岡ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で南郷家全騎手（6戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のケイビイラッキーに4馬身の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

6月9日、連闘で迎えた17戦目は、一般C2四（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で南郷家全騎手（7戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では印象的な伸び脚で追い上げたが、勝ったブライトライジンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

6月28日、中2週で迎えた18戦目は、一般C2十三（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で南郷家全騎手（8戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るレディースワローを強烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

7月13日、中1週で迎えた19戦目は、一般C2八（盛岡ダート1200m 小雨/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で南郷家全騎手（9戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のタカラキャプテンに2馬身半の差をつけて断然人気に応えた。

7月27日、中1週で迎えた20戦目は、一般C2五（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で南郷家全騎手（10戦3勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るメイキングパワーを鮮烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて単勝一倍台の期待に応えた。

8月17日、中2週で迎えた21戦目は、一般C2二（盛岡ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は12戦連続で南郷家全騎手（11戦4勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のタケデンイエローに1馬身1/4の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月28日、中5週で迎えた22戦目は、一般C1二（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で南郷家全騎手（12戦5勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のバラノカオリに1馬身の差をつけて怒涛の5連勝を決めた。

10月12日、中1週で迎えた23戦目は、グリーンチャンネルカップ（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で南郷家全騎手（13戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

11月1日、中2週で迎えた24戦目は、Run for JBCレース（盛岡ダート1600m 小雨/良）に出走。鞍上は15戦連続で南郷家全騎手（14戦6勝）。12頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい5着に敗れた。

11月24日、中2週で迎えた25戦目は、前沢牛杯（水沢ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は16戦連続で南郷家全騎手（15戦6勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のリリカルホイッスルをクビ差振り切って7勝目を挙げた。

12月31日、中4週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた26戦目は、達城龍次騎手を鞍上に迎えて、一般C1十一 C2五（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5歳（2015年）

1月21日、中2週で迎えた27戦目は、一般C2九十十一（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で達城龍次騎手（1戦0勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを11番手で通過。直線では決め手が足りず8着に終わった。

2月4日、中1週で迎えた28戦目は、上田健人騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。15頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた29戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、一般C2十一十二（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に終わった。

5月20日、中3週で迎えた30戦目は、赤岡修次騎手を鞍上に迎えて、一般C2十二十三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は勢いを失って9着に敗れた。

6月2日、中1週で迎えた31戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般C2十十一（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手が足りず8着に終わった。

7月10日、中4週で馬体重を前走から21kg増やして迎えた32戦目は、一般C2九十十一（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に終わった。

9月18日、中9週で馬体重を前走から22kg絞って迎えた33戦目は、本物が生きる街すみだ賞（大井ダート1200m 曇/不良）に出走。鞍上は上田健人騎手（1戦0勝）。13頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く9着に終わった。

10月2日、中1週で迎えた34戦目は、一般C2十一 C3一（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で上田健人騎手（2戦0勝）。13頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。