キヨラ（2018年生、母テンイムホウ）

キヨラ（2018年5月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「清ら(気品があって美しいこと)」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時8歳）と交配したテンイムホウが17歳のときに産んだ7番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。2021年のオパールカップ(地方重賞)に勝利した他、2021年のオパールカップ(M2)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

柄崎孝厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月10日、デビュー戦は野中悠太郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1600m 雨/不良）に出走。馬体重は468kg。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず13着に敗れた。

11月8日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、牝馬限定の2歳未勝利（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で野中悠太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて12着に終わった。

3歳（2021年）

3月15日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から25kg戻して迎えた3戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳C2（水沢ダート1300m 晴/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシンクロニシティに3馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

4月6日、中2週で迎えた4戦目は、3歳B2二（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山本聡哉騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月5日、中3週で迎えた5戦目は、3歳B2二（水沢ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本聡哉騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るトーセンローラを猛烈な末脚で3/4馬身差し切って1番人気に応えた。

5月18日、中1週で迎えた6戦目は、3歳B1（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山本聡哉騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったヴェニーレに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

5月30日、中1週で迎えた7戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の雪柳賞（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では決め手に欠いて4着に敗れた。

6月29日、中3週で迎えた8戦目は、高橋悠里騎手を鞍上に迎えて、3歳戦のはまなす賞（盛岡芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた9戦目は、3歳地方重賞のオパールカップ（盛岡芝1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋悠里騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハイパータンクを目の覚めるような末脚で3/4馬身差し切って3勝目を手中に収めた。

9月11日、中8週で迎えた10戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。18頭立ての18番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

10月5日、中2週で迎えた11戦目は、3歳M3のサファイア賞（盛岡芝2400m 小雨/良）に出走。鞍上は高橋悠里騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭さ光る末脚を繰り出したが、最後はキーチャンスと並んで4着同着となった。

11月21日、中6週で馬体重を前走から11kg減らして迎えた12戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（福島芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では全く伸びず12着に終わった。

12月19日、中3週で迎えた13戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（中京ダート1400m 晴/重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての14番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では脚を伸ばせず13着に終わった。

4歳（2022年）

2月5日、中6週で迎えた14戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（中京芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に終わった。

2月27日、中2週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいい脚を見せられず8着に終わった。

12月3日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた16戦目は、佐々木大輔騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に終わった。

5歳（2023年）

2月5日、中8週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず9着に終わった。

2月18日、中1週で迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の闘争心でゴールまで力戦し、5着を確保した。

2月26日、連闘で迎えた19戦目は、古川奈穂騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に終わった。

4月15日、中6週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラスの桑折特別（福島芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は原優介騎手（2戦0勝）。15頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

4月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた21戦目は、4歳以上1勝クラス（新潟芝1800m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で原優介騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1勝クラスの尖閣湾特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で原優介騎手（4戦0勝）。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

6月18日、中4週で迎えた23戦目は、3歳以上1勝クラス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で原優介騎手（5戦0勝）。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はバテてしまい10着に終わった。

7月9日、中2週で迎えた24戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの織姫賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。16頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

7月22日、中1週で迎えた25戦目は、3歳以上1勝クラスの伊達特別（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢一樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、5着に入り込んだ。

10月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラスの松浜特別（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菊沢一樹騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月29日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上1勝クラスの聖籠特別（新潟芝1800m 外回り雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で菊沢一樹騎手（3戦0勝）。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい13着に終わった。

6歳（2024年）

1月20日、約3か月の間隔を開けて迎えた28戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で菊沢一樹騎手（4戦0勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、4着に入り込んだ。

2月3日、中1週で迎えた29戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 小雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で菊沢一樹騎手（5戦0勝）。11頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったマリネロに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

2月11日、連闘で迎えた30戦目は、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で菊沢一樹騎手（6戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず6着に敗れた。

3月2日、中2週で迎えた31戦目は、黛弘人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上1勝クラス（小倉芝2000m 晴/稍重）に出走。13頭立ての5番人気で大外13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、逃げるアリスヴェリテを差し切れず、5馬身差の2着となった。

2021年9月14日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。