ダノンプラチナ（2012年生、母バディーラ）

ダノンプラチナ（2012年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋プラチナ。プラチナのように光り、活躍する芦毛馬になるように」。2014年にJRA賞最優秀2歳牡馬を受賞した。毛色は芦毛。種牡馬のディープインパクト（当時10歳）と交配したバディーラが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地14戦5勝2着1回、海外1戦0勝。2014年の朝日杯フューチュリティステークス(G1)に勝利した他、2015年の富士ステークス(G3)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

国枝栄厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2014年）

9月6日、デビュー戦は蛯名正義騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1500m 晴/良）に出走。馬体重は474kg。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったダイトウキョウに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

10月13日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた2戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。18頭立ての1番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では凄まじい末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のムーンマジェスティに4馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

11月30日、中6週で迎えた3戦目は、2歳500万下のベゴニア賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るミッキーユニバースを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて2勝目を手中に収めた。

12月21日、中2週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアルマワイオリを3/4馬身振り切って2歳マイル王の称号を手にした。

3歳（2015年）

3月22日、約3か月の休み明けで迎えた5戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（4戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

4月19日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名正義騎手（5戦3勝）。15頭立ての5番人気で大外15番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線では決め手が足りず11着に敗れた。

10月24日、約6か月半の休み明けで迎えた7戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名正義騎手（6戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のサトノアラジンをクビ差振り切って2つ目の重賞タイトルを掴み取った。

12月13日、G1の香港マイル（香港・シャティン芝1600m）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名正義騎手（7戦4勝）。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

4歳（2016年）

2月7日、中7週で迎えた9戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名正義騎手（8戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から18kg減らして迎えた10戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で蛯名正義騎手（9戦4勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではパワフルな末脚を発揮したが、3着に終わった。

10月22日、中5週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた11戦目は、G3の富士ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は11戦連続で蛯名正義騎手（10戦4勝）。11頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（2017年）

8月13日、約10か月の休み明けで馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた12戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は12戦連続で蛯名正義騎手（11戦4勝）。16頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

11月25日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた13戦目は、キャピタルステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で蛯名正義騎手（12戦4勝）。18頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

6歳（2018年）

1月14日、中6週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた14戦目は、ニューイヤーステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は14戦連続で蛯名正義騎手（13戦4勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では豪快な末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のシュウジに1馬身1/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月4日、中2週で迎えた15戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず11着に敗れた。