グランヴァニーユ（2016年生、母ティアレ）

グランヴァニーユ（2016年5月10日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「イルカ（ハワイ語）＋一番（仏）」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時18歳）と交配したティアレが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は有限会社中田牧場。戦績は、地方28戦6勝2着5回。2021年のフェアリーカップ(牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

山崎裕也厩舎（川崎）へ入厩。

3歳（2019年）

4月5日、デビュー戦は本田正重騎手を鞍上に据えて、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。11頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンコンコードを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って初白星を挙げた。

5月15日、中5週で迎えた2戦目は、3歳（川崎ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、抜け出したマイティーガールを捕まえ切れず、1馬身差の2着に敗北した。

6月11日、中3週で迎えた3戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、3歳（川崎ダート1400m 曇/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカラリラに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7月4日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の半夏生賞（川崎ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を発揮したが、3着に終わった。

8月6日、中4週で迎えた5戦目は、3歳戦の胡蝶蘭特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は本田正重騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったベニノマーメイドに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月22日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の向日葵特別（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（2戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のリックシンパに2馬身半の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月18日、約3か月の間隔を開けて迎えた7戦目は、愛川町観光キャラクターあいちゃん賞（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山崎誠士騎手（3戦2勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のユイノムサシをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

12月19日、中3週で迎えた8戦目は、株式会社よみうりランド創業70周年賞（川崎ダート1500m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山崎誠士騎手（4戦3勝）。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に敗れた。

4歳（2020年）

1月4日、中1週で迎えた9戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、十人十色の予想士軍団賞Vol.4（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後はタレてしまい8着に敗れた。

1月29日、中3週で迎えた10戦目は、M.ミシェル騎手を鞍上に迎えて、猛虎特別（川崎ダート1500m 晴/不良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり10着に敗れた。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた11戦目は、桜吹雪特別（川崎ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田正重騎手（3戦1勝）。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、4着に入り込んだ。

5月12日、中3週で迎えた12戦目は、杜若特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田正重騎手（4戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したカゼノウタに3/4馬身届かず2着となった。

6月10日、中3週で迎えた13戦目は、入梅特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田正重騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

7月15日、中4週で迎えた14戦目は、小暑特別（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は山崎誠士騎手（5戦3勝）。14頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

8月31日、中6週で迎えた15戦目は、山林堂信彦騎手を鞍上に迎えて、凌霄花特別（川崎ダート1500m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず7着に敗れた。

9月17日、中1週で迎えた16戦目は、本橋孝太騎手を鞍上に迎えて、ケンタウルス賞（川崎ダート2000m 曇/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では鋭さ光る末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

10月11日、中2週で迎えた17戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、初雁特別（盛岡ダート1600m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るラフレシアオジョーを交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて5勝目を収める

11月8日、中3週で迎えた18戦目は、朝露特別（盛岡ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったマイネルエメに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

12月7日、中3週で迎えた19戦目は、大坪慎騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の北上川大賞典（水沢ダート2500m 曇/稍重）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた20戦目は、岩本怜騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の桐花賞（水沢ダート2000m 晴/不良）に出走。12頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。端をきる形となり、で馬群を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に終わった。

5歳（2021年）

5月11日、約4か月半の休養明けで迎えた21戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、花水木特別（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線では強烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のニシノゲンキマルをクビ差振り切って久々の一戦を物にした。

6月8日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、麦秋特別（水沢ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は岩本怜騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、勝ったニシノゲンキマルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

7月6日、中3週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた23戦目は、陽光特別（盛岡ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩本怜騎手（2戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

8月3日、中3週で迎えた24戦目は、鈴木祐騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定オープンのフェアリーカップ（盛岡ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着を確保した。

8月30日、中3週で迎えた25戦目は、芙蓉特別（盛岡ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で鈴木祐騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月28日、中3週で迎えた26戦目は、秋分特別（盛岡ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で鈴木祐騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた27戦目は、南郷家全騎手を鞍上に迎えて、OROターフ特別（盛岡芝1700m 晴/重）に出走。芝レースへの出走は初となった。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた28戦目は、朝露特別（盛岡ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は山本聡哉騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。