トゥザワールド（2011年生、母トゥザヴィクトリー）

トゥザワールド（2011年4月12日）は、日本の競走馬、種牡馬。馬名の意味は「世界へ向かって。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時10歳）と交配したトゥザヴィクトリーが16歳のときに産んだ8番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地10戦4勝2着4回、海外2戦0勝。2015年のThe BMW(豪・G1)で2着に入った他、2014年の有馬記念(G1)で2着に入る活躍をした。その他にも重賞1勝を挙げた。

経歴

デビュー前

キャロットクラブにて総額1億円（25万×400口）で一口馬主が募集された。

池江泰寿厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2013年）

9月28日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は508kg。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったバンドワゴンに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

10月19日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のキラノカリスマを半馬身振り切って未勝利戦を制した。

11月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳500万下の黄菊賞（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、グイグイと終いの脚を伸ばして、最後は2着のシャドウダンサーに2馬身の差をつけて優勝

3歳（2014年）

1月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳オープンの若駒ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミヤビジャスパーに1馬身1/4の差をつけて圧倒的支持に応えた。

3月9日、中5週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では猛烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のワンアンドオンリーをハナ差振り切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月20日、中5週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。18頭立ての1番人気に推されて17番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では根気強くタフに走り抜いたが、勝ったイスラボニータにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

6月1日、中5週で迎えた7戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦4勝）。17頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

9月21日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、3歳G2のセントライト記念（新潟芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、勝ったイスラボニータにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月26日、中4週で迎えた9戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で川田将雅騎手（8戦4勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

12月28日、中8週で迎えた10戦目は、W.ビュイック騎手を鞍上に迎えて、G1の有馬記念（中山芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではしぶとさが光る走りを見せたが、抜け出したジェンティルドンナに3/4馬身届かず2着となった。

4歳（2015年）

3月28日、G1のThe BMW（オーストラリア・ローズヒル芝2400m）に出走。11頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後は、勝ったHartnellから1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月11日、Z.パートン騎手を鞍上に迎えて、G1のクイーンエリザベスステークス（オーストラリア・ロイヤルランドウィック芝2000m）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。12着に敗れた。