ダイワアンジェラ（1994年生、母Mitsubishi Vision）

ダイワアンジェラ（1994年3月13日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のCrafty Prospector（当時15歳）と交配したMitsubishi Visionが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地27戦2勝2着4回。1996年の京成杯3歳ステークス(G2)で2着に入った他、1997年の新潟日報賞(オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

増沢末夫厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

9月7日、デビュー戦は田中勝春騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。馬体重は502kg。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。主導権を奪い、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のオギオルカーンに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

10月6日、中3週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳500万下のサフラン賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったメジロドーベルに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月9日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、2歳G2の京成杯3歳ステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。8頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマイネルマックスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

12月1日、中2週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた4戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて8着に終わった。

3歳（1997年）

5月11日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

6月29日、中6週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のラジオたんぱ賞（福島芝1800m 晴/重）に出走。9頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

7月13日、中1週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に終わった。

8月17日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた8戦目は、ハンデ戦でオープンの新潟日報賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで崩れずに走り抜いたが、ヤシマジャパンに交わされて2馬身差の2着となった。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

9月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の外房ステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。端を奪う形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の強い精神力で最後まで敢闘したが、コペルティーナにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4歳（1998年）

4月11日、約7か月の休養明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の淀屋橋ステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5月10日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1600万下の春嶺ステークス（新潟芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り12着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた13戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1600万下のブリティッシュカップ（東京芝1400m 雨/良）に出走。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

6月28日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのバーデンバーデンカップ（福島芝1200m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く4着に敗れた。

7月12日、中1週で迎えた15戦目は、5歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

7月25日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のNST賞（新潟芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。15頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の月岡特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（2戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では不屈の闘魂で渋太く粘り込んで先頭に立ち、最後は2着のスプリングエイトを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

9月26日、中4週で迎えた18戦目は、4歳以上1600万下のセプテンバーステークス（中山芝1200m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（3戦1勝）。12頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

10月25日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて10着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のラジオ福島賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦0勝）。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では最後まで息が続かず12着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山芝1200m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は江田照男騎手（5戦1勝）。14頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

12月19日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上1600万下の師走ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（6戦1勝）。15頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず最後はラブチューンと並んで10着同着となった。

5歳（1999年）

1月6日、中2週で迎えた23戦目は、5歳以上1600万下の初富士ステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚勢が鈍り14着に終わった。

5月23日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から26kg減らして迎えた24戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のフリーウェイステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で7番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後はガス欠状態になり17着に終わった。

6月13日、中2週で迎えた25戦目は、5歳以上1600万下の麦秋ステークス（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（7戦1勝）。16頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた26戦目は、田村宏之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島芝1200m 曇/重）に出走。16頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではいい脚を見せられず13着に終わった。

7月25日、中1週で迎えた27戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の北陸ステークス（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田村宏之騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず10着に終わった。