ヘイアンワッスル（1988年生、母ブルーベリーⅡ）

ヘイアンワッスル（1988年2月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のワツスル（当時8歳）と交配したブルーベリーⅡが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は千葉県、生産者は（有）千代田牧場。戦績は、中央平地16戦5勝2着2回。1992年のアルゼンチン共和国杯(ハンデG2)で3着に入った他、1993年の巴賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高橋祥泰厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1991年）

7月28日、デビュー戦は岡部幸雄騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。馬体重は462kg。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では途轍もない末脚を弾けさせて先頭を奪い、最後は2着のメイスンドーチェに2馬身の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

8月17日、中2週で迎えた2戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず4着に敗れた。

10月13日、中7週で迎えた3戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/不良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は岡部幸雄騎手（1戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではビュッとキレる脚で猛進したが、伸びてきたガーベラバンブー決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

11月9日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、極端なスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のレイズハピネスを半馬身振り切って単勝一倍台の評価に応えた。

12月14日、中4週で迎えた5戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山芝2000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。12頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は失速してしまい8着に終わった。

4歳（1992年）

6月28日、約6か月半の休み明けで迎えた6戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシクレノンビーボーに7馬身の差をつけて久方ぶりの一戦をモノにした。

7月19日、中2週で迎えた7戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の日高特別（札幌芝1800m 曇/良）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。前に出て、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のヤクモアサカゼをクビ差振り切って制した。

9月26日、中9週で迎えた8戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた9戦目は、ハンデ戦でオープンの東京スポーツ杯（東京芝2400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は岡部幸雄騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったレガシーワールドを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

11月22日、中3週で迎えた10戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月12日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデG3のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい5着に敗れた。

5歳（1993年）

5月16日、約5か月の休養明けで迎えた12戦目は、緑風ステークス（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

6月13日、中3週で迎えた13戦目は、札幌日経オープン（札幌芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデG3の札幌記念（札幌芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦0勝）。14頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや鈍り、5着に終わった。

8月8日、中4週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、巴賞（函館芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では総身の力で末脚を持続させて先頭をうかがい、最後は2着のダンスダンスダンスをハナ差振り切って5勝目を手にした。

8月22日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデG3の函館記念（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではいいところがなく15着に敗れた。