ダイワワイルドボア（2005年生、母セニョラージェ）

ダイワワイルドボア（2005年2月21日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋猪」。毛色は鹿毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時7歳）と交配したセニョラージェが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地25戦3勝2着1回。2008年のセントライト記念(G2)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、大城敬三によって3,360万円で落札された。

上原博之厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月25日、デビュー戦は安藤勝己騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は550kg。18頭立ての2番人気に推されて17番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた2戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず6着に敗れた。

3歳（2008年）

1月19日、中5週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のサクラシコウテイに1馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月2日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京芝2400m 曇/良）に出走。13頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では物凄い伸び脚で急追したが、抜け出したマゼランを捕まえ切れず、3/4馬身差の2着となった。

3月2日、中3週で馬体重を前走からさらに10kg減らして迎えた5戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の水仙賞（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず6着に敗れた。

3月23日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

4月26日、中4週で迎えた7戦目は、3歳500万下の新緑賞（東京芝2300m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のピサノエミレーツに1馬身1/4の差をつけて2勝目を手中に収めた。

5月10日、中1週で迎えた8戦目は、3歳オープンのプリンシパルステークス（東京芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（3戦1勝）。18頭立ての6番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい7着に敗れた。

7月27日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の佐渡特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

8月23日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の阿賀野川特別（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で松岡正海騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

9月21日、中3週で迎えた11戦目は、3歳G2のセントライト記念（中山芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は北村宏司騎手（4戦1勝）。18頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のマイネルチャールズを半馬身振り切って初の重賞タイトルを掴み取った。

10月26日、中4週で迎えた12戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず8着に敗れた。

11月30日、中4週で迎えた13戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（6戦2勝）。17頭立ての17番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では切れる脚を使えず16着に終わった。

4歳（2009年）

1月4日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村宏司騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

3月28日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（1戦1勝）。14頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

4月25日、中3週で迎えた16戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場なく6着に敗れた。

5月31日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では脚を伸ばせず14着に終わった。

9月27日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

11月14日、中6週で迎えた19戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのアンドロメダステークス（京都芝2000m 晴/重）に出走。17頭立ての14番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず12着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた20戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり4位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に終わった。

5歳（2010年）

1月5日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデG3の中山金杯（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦0勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず10着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた22戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（9戦2勝）。13頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

2月14日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は後藤浩輝騎手（3戦1勝）。15頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。最後は失速してしまい13着に終わった。

3月27日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた24戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 晴/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず最後はロジユニヴァースと並んで6着同着となった。

4月24日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は北村宏司騎手（10戦2勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では末脚に勢いがなく7着に敗れた。