ニャンチンノン（2019年生、母ネガノ）

ニャンチンノン（2019年4月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「猫の鳴き声と、所有馬ナンチンノンより」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時12歳）と交配したネガノが24歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は藤春修二。主な勝ち鞍は2022年の騎手候補生大大大募集特別(C1)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、藤春修二から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、加藤誠によって1,650万円で落札された。

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

9月5日、デビュー戦は西村淳也騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。13頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

9月18日、中1週で迎えた2戦目は、富田暁騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中京芝1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

10月9日、中2週で迎えた3戦目は、亀田温心騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、抜け出したソリタリオを捕まえ切れず、2馬身半差の2着となった。

10月30日、中2週で迎えた4戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

12月19日、中6週で迎えた5戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では伸びが鈍く13着に終わった。

3歳（2022年）

1月10日、中2週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は亀田温心騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では伸びが劣勢になり10着に敗れた。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた7戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後はバテてしまい13着に終わった。

7月3日、中9週で迎えた8戦目は、泉谷楓真騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位には割り込めず7着に終わった。

7月16日、中1週で迎えた9戦目は、西塚洸二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1700m 小雨/稍重）に53kgの軽斤量で出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

7月30日、中1週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌芝1500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で西塚洸二騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

9月15日、中6週で迎えた11戦目は、笠野雄大騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の啄木鳥特別（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のダイノオウに4馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

9月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳戦の騎手候補生大大大募集特別（船橋ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で笠野雄大騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、少し遅いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のディアブロケーに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

10月18日、中2週で迎えた13戦目は、秋風特別（浦和ダート2000m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で笠野雄大騎手（2戦2勝）。7頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、勝ったモズノーブルギフトに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

4歳（2023年）

1月2日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、百人一首賞（川崎ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で笠野雄大騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではスパッとキレる脚を見せたが、ケウに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

1月19日、中1週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた15戦目は、ビックスバイト2200（船橋ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で笠野雄大騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のファイティングスピリットで最後まで踏ん張ったが、ベイズンストリートに交わされて4馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中2週で迎えた16戦目は、野島崎特別（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で笠野雄大騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

3月17日、中4週で迎えた17戦目は、DIGITAL賞（船橋ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で笠野雄大騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では生来の負けじ魂を発揮してどうにかこうにかゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月31日、中1週で迎えた18戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、八丈島フリージア賞（大井ダート1600m 内回り晴/重）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた19戦目は、ハルジオン2200（船橋ダート2200m 曇/良）に出走。鞍上は笠野雄大騎手（7戦2勝）。7頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のリンクスアイを3/4馬身振り切って3勝目を掴み取った。

5月28日、中5週で迎えた20戦目は、角田大和騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの與杼特別（京都ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず13着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた21戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの三田特別（阪神芝2400m 外回り曇/稍重）に出走。13頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月2日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた22戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの木曽川特別（中京芝2200m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず5着に終わった。

7月30日、中3週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた23戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの阿寒湖特別（札幌芝2600m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら7番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた24戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第3戦（札幌ダート1700m 小雨/重）に出走。14頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

10月21日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた25戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの北國新聞杯（京都ダート1900m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

11月25日、中4週で迎えた26戦目は、中村将之騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。9頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。4着に終わった。

12月17日、中2週で迎えた27戦目は、黒岩悠騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。6着に終わった。

5歳（2024年）

2月25日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた28戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で黒岩悠騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。8着に終わった。

4月20日、中7週で迎えた29戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの尾瀬特別（福島ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

5月5日、中1週で迎えた30戦目は、柴田裕一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

2022年8月4日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。