トウカイリード（1989年生、母サガミヒメ）

トウカイリード（1989年5月10日）は、日本の競走馬。牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は鹿毛。種牡馬のサチエノヒリユウ（当時11歳）と交配したサガミヒメが24歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は太田口勝。戦績は、中央平地14戦2勝2着5回。主な勝ち鞍は1992年のアラ系4歳以上800万下。

経歴

デビュー前

境直行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

6月15日、デビュー戦は石橋守騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に出走。馬体重は434kg。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

6月29日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のバラサワキットに6馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月28日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、アラ系3歳400万下（小倉芝1200m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で石橋守騎手（2戦1勝）。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、些か速いペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、ワイズメンに半馬身交わされて2着に敗れた。

3歳（1992年）

3月7日、約7か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた4戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で石橋守騎手（3戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい9着に敗れた。

3月22日、中1週で迎えた5戦目は、アラ系4歳以上400万下（中京ダート1000m 晴/重）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で石橋守騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、アラ系4歳以上400万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は6戦連続で石橋守騎手（5戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪い、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、トウヤランナーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

5月3日、中3週で迎えた7戦目は、菊沢隆仁騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。6頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

5月10日、連闘で迎えた8戦目は、アラ系4歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆仁騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

6月13日、中4週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた9戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に敗れた。

6月27日、中1週で迎えた10戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた11戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のヤマエーエンゼルに5馬身の差をつけて優勝

7月25日、中1週で迎えた12戦目は、アラ系4歳以上800万下（札幌ダート1000m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤田伸二騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の心肺能力で最後まで敢闘したが、ケンソーコマチにハナ差交わされて2着に甘んじた。

8月8日、中1週で迎えた13戦目は、アラ系4歳以上オープン（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は4戦連続で藤田伸二騎手（3戦1勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、勝ったワークスバージョンに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月15日、連闘で迎えた14戦目は、アラ系4歳以上800万下（函館芝2000m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で藤田伸二騎手（4戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。果敢に端をきり、リードを2馬身以上キープして、若干緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ショウリセンリに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。