アキニシキ（1984年生、母カネアオイ）

アキニシキ（1984年3月17日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のブライトフイニツシユ（当時11歳）と交配したカネアオイが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は合資会社青森牧場。戦績は、中央平地23戦4勝。1990年のバレンタインステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

阿部新生厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月29日、デビュー戦は加賀武見騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3歳（1987年）

7月25日、約8か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた2戦目は、4歳未勝利（札幌ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で加賀武見騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（函館芝1800m 雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で加賀武見騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

8月29日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（函館芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で加賀武見騎手（3戦0勝）。9頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るグレートオリバーを上がり1位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

9月12日、中1週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で加賀武見騎手（4戦1勝）。12頭立ての4番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切り、3着に入った。

9月26日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上400万下（函館芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は6戦連続で加賀武見騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るスピードハンターを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて2勝目を掴み取った。

10月18日、中2週で迎えた7戦目は、4歳以上900万下の赤富士賞（東京芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で加賀武見騎手（6戦2勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に終わった。

11月7日、中2週で迎えた8戦目は、成島正規騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のみちのくステークス（福島芝2600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。11頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた9戦目は、F.トロ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート2100m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

4歳（1988年）

4月23日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた10戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の晩春特別（東京芝2000m 曇/良）に出走。5頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では今一つ伸び切れず4着に終わった。

5月7日、中1週で迎えた11戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の八ヶ岳特別（東京芝2000m 雨/良）に出走。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のダイナスマイルをクビ差振り切って3勝目を挙げた。

6月11日、中4週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジューンステークス（東京芝2400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦1勝）。11頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

6月26日、中1週で迎えた13戦目は、菅原泰夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上1400万下の福島テレビ杯（福島芝2000m 小雨/重）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るミホノカザンを上がり2位タイの末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

7月10日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデG3の七夕賞（福島芝2000m 曇/不良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（1戦1勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5歳（1989年）

10月28日、約16か月の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上1400万下の白秋ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、かなり遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着を確保した。

11月19日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた16戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（3戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた17戦目は、郷原洋行騎手を鞍上に迎えて、ディセンバーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

12月24日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の’89フェアウェルステークス（中山芝2000m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で郷原洋行騎手（1戦0勝）。11頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって9着に敗れた。

6歳（1990年）

1月13日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦のジャニュアリーステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は菅原泰夫騎手（4戦1勝）。10頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に終わった。

2月10日、中3週で迎えた20戦目は、バレンタインステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菅原泰夫騎手（5戦1勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

10月20日、約8か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、白秋ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で菅原泰夫騎手（6戦1勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

7歳（1991年）

1月27日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から24kg戻して迎えた22戦目は、銀嶺ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で菅原泰夫騎手（7戦1勝）。12頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず12着に終わった。

3月31日、中8週で迎えた23戦目は、星野忍騎手を鞍上に迎えて、G2の日経賞（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。10頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では決め手に欠いて10着に終わった。