スピードハンター（1984年生、母ムーンフイニツクス）

スピードハンター（1984年4月29日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は芦毛。種牡馬のドン（当時18歳）と交配したムーンフイニツクスが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）西川富岡牧場。戦績は、中央平地37戦4勝2着6回。主な勝ち鞍は1989年の穂高特別(900万下)。

経歴

デビュー前

大沢真厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

3月8日、デビュー戦は岡冨俊一騎手を鞍上に据えて、4歳未出走（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は444kg。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず4着に敗れた。

3月28日、中2週で迎えた2戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳未出走（中京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のロングヤマトに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

4月11日、中1週で迎えた3戦目は、4歳400万下（阪神芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。14頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

6月13日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、4歳400万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい9着に終わった。

6月28日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた5戦目は、4歳400万下（中京ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。15頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた6戦目は、4歳400万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は岡冨俊一騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく4着に終わった。

8月15日、中4週で迎えた7戦目は、関野弘行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

9月6日、中2週で迎えた8戦目は、昆貢騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって9着に終わった。

9月20日、中1週で迎えた9戦目は、長峰一弘騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、サンリマンドにクビ差交わされて2着となった。

9月26日、連闘で迎えた10戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝2000m 雨/不良）に出走。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、アキニシキに交わされて1馬身半差の2着となった。

10月18日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上400万下（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は昆貢騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に敗れた。

11月7日、中2週で迎えた12戦目は、上野清章騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて9着に終わった。

11月29日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上400万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は須貝尚介騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、5着に終わった。

12月20日、中2週で迎えた14戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

4歳（1988年）

1月17日、中3週で迎えた15戦目は、5歳以上400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に敗れた。

2月7日、中2週で迎えた16戦目は、5歳以上400万下の平尾台特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（4戦1勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は減速してしまい5着に敗れた。

2月20日、中1週で迎えた17戦目は、5歳以上400万下（小倉芝1800m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（5戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月20日、中3週で迎えた18戦目は、土肥幸広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の美濃特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のハッピーファミリーに1馬身1/4の差をつけて制した。

6月26日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、5歳以上900万下の御嶽特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は安田隆行騎手（6戦1勝）。10頭立ての6番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は一杯になって5着に終わった。

7月10日、中1週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は土肥幸広騎手（1戦1勝）。9頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず8着に終わった。

8月14日、中4週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた21戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の北洋特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、ミヤマポピーに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

8月27日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上400万下の八甲田山特別（函館芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月11日、中1週で迎えた23戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝1800m 曇/稍重）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に敗れた。

9月18日、連闘で迎えた24戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（函館芝2000m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で猛進したが、アキノノーザリーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

9月24日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上400万下の竜飛崎特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

11月5日、中5週で迎えた26戦目は、4歳以上400万下（京都芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。17頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

11月26日、中2週で迎えた27戦目は、4歳以上400万下の犬山特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（7戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げを打ち、緩やかなペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと終いの脚を伸ばして、最後は2着のエリモボーイをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

12月17日、中2週で迎えた28戦目は、松田幸春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のクリスマスキャロル賞（中京芝1800m 曇/良）に出走。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では強靭な末脚を披露し、3着に入った。

12月25日、連闘で迎えた29戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（阪神芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。最後は脚色が衰えて15着に敗れた。

5歳（1989年）

3月12日、約2か月半の間隔を開けて迎えた30戦目は、増井裕騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり8着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。18頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず9着に敗れた。

4月23日、中2週で迎えた32戦目は、出口隆義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の大日岳特別（新潟芝1200m 外回り小雨/良）に出走。10頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の朝日岳特別（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口隆義騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では弾けるような伸びで猛進したが、勝ったワイドテーオーにねじ伏せられて1馬身差の2着となった。

5月20日、中1週で迎えた34戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 曇/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に敗れた。

6月18日、中3週で迎えた35戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の木曽駒特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸びを見せたが、勝ったフォワードツモローにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた36戦目は、5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（8戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハギノイシンパワーをハナ差振り切って4勝目を収める

10月21日、約3か月半の休み明けで迎えた37戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（9戦3勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。