ハギノイシンパワー（1985年生、母ワイルドメドウ）

ハギノイシンパワー（1985年5月21日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時6歳）と交配したワイルドメドウが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三枝牧場。戦績は、中央平地16戦2勝2着6回。主な勝ち鞍は1988年のすいれん賞(400万下)。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1987年）

12月6日、デビュー戦は田原成貴騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/稍重）に出走。馬体重は430kg。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田原成貴騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、勝ったアグネスクローネに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

3歳（1988年）

3月27日、約3か月半の休み明けで迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1200m 晴/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に敗れた。

4月29日、中4週で迎えた4戦目は、吉永良人騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったキリフラッグに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

5月8日、連闘で迎えた5戦目は、4歳未勝利（新潟芝1400m 外回り晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で吉永良人騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚を伸ばせず5着に敗れた。

5月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳未勝利（阪神芝1400m 晴/不良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（2戦0勝）。17頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシンクロトロンにクビ差届かず2着に甘んじた。

6月19日、中2週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジョウショウチカラに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月9日、中2週で迎えた8戦目は、4歳400万下のすいれん賞（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るカツトクシンを凄まじい末脚で半馬身差し切って2勝目を奪取した。

9月10日、中8週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で南井克巳騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では印象的な伸び脚で急追したが、抜け出したキャッチミーにアタマ差届かず2着に甘んじた。

9月24日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で南井克巳騎手（3戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に敗れた。

10月15日、中2週で迎えた11戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の嵯峨野特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

4歳（1989年）

3月5日、約4か月半の休養明けで迎えた12戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（4戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下の甲山特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず9着に敗れた。

4月9日、中2週で迎えた14戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’89ヤングジョッキーズステークス（阪神芝2200m 晴/稍重）に出走。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

6月17日、中9週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の寒狭川特別（中京芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は南井克巳騎手（5戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛進したが、ローズイバロンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

7月1日、中1週で迎えた16戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1800m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したスピードハンターにハナ差届かず2着に甘んじた。