キャッチミー（1985年生、母セントフオード）

キャッチミー（1985年6月8日）は、日本の競走馬。牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のノノアルコ（当時14歳）と交配したセントフオードが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）日高大洋牧場。戦績は、中央平地25戦4勝2着2回、中央障害1戦0勝。主な勝ち鞍は1989年の野分特別(900万下)。

経歴

デビュー前

北橋修二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

3月6日、デビュー戦は加用正騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は498kg。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

5月14日、中9週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加用正騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

5月29日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

6月11日、中1週で迎えた4戦目は、4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で加用正騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったマチカネケンチャンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月25日、中1週で迎えた5戦目は、4歳未勝利（中京ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で加用正騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず6着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で加用正騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るタマモイットーを交わし去り、最後は1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

7月30日、中1週で迎えた7戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の足立山特別（小倉芝1700m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るオーゴンチカラを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月13日、中1週で迎えた8戦目は、4歳以上900万下のはづき賞（小倉芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に敗れた。

9月10日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は加用正騎手（6戦1勝）。14頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のハギノイシンパワーをアタマ差振り切って3勝目をつかんだ。

10月2日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G3のサファイヤステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で加用正騎手（7戦2勝）。13頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（京都芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で加用正騎手（8戦2勝）。14頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びが鈍く8着に敗れた。

11月13日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定3歳G1のエリザベス女王杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で加用正騎手（9戦2勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。ハナを取り切り、後続を5馬身以上離して、ややスローペースでレースを牽引。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が衰えて17着に敗れた。

4歳（1989年）

6月18日、約7か月の休み明けで迎えた13戦目は、パールステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

7月1日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下のジュライステークス（中京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（3戦1勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず11着に敗れた。

7月22日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

8月19日、中3週で迎えた16戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしぶとく伸び続けたが、ダンツミラクルに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

9月9日、中2週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の野分特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（5戦1勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のマルイチテイオーをクビ差振り切って4勝目を手にした。

9月30日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下のムーンライトハンデキャップ（阪神芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（6戦2勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには絡めず4着に敗れた。

10月21日、中2週で迎えた19戦目は、カシオペアステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（7戦2勝）。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

11月11日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の比叡ステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で安田隆行騎手（8戦2勝）。14頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず7着に終わった。

11月26日、中1週で迎えた21戦目は、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は西浦勝一騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に終わった。

5歳（1990年）

9月8日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた22戦目は、スカイブルーステークス（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は安田隆行騎手（9戦2勝）。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

9月29日、中2週で迎えた23戦目は、ハンデ戦のムーンライトハンデキャップ（中京芝2000m 小雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で安田隆行騎手（10戦2勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では決め手が足りず5着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた24戦目は、渡月橋ステークス（京都芝1400m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で安田隆行騎手（11戦2勝）。15頭立ての13番人気で10番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり11着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた25戦目は、高雄ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は加用正騎手（10戦2勝）。18頭立ての16番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始16番手を追走。直線では切れる脚を使えず17着に終わった。

12月1日、中2週で迎えた26戦目は、古小路重男騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート3000m 曇）に出走。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。