グラスポジション（1999年生、母アンソレイユ）

グラスポジション（1999年5月15日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時20歳）と交配したアンソレイユが7歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）碧雲牧場。戦績は、中央平地34戦6勝2着5回。2004年のステイヤーズステークス(G2)で2着に入った他、2001年のホープフルステークス(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

尾形充弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2001年）

9月9日、デビュー戦は村田一誠騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中山芝1800m 曇/良）に出走。馬体重は428kg。16頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではキレのある末脚を披露し、3着に入り込んだ。

9月30日、中2週で迎えた2戦目は、2歳新馬（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のチョウカイフライトをクビ差振り切って初白星を挙げた。

11月4日、中4週で迎えた3戦目は、2歳500万下の百日草特別（東京芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村田一誠騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のゲンパチミラクルに1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月23日、中6週で迎えた4戦目は、2歳オープンのホープフルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で村田一誠騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではビュッとキレる脚で猛追したが、抜け出したタイガーカフェにハナ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2002年）

10月27日、約10か月半の休み明けで迎えた5戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の錦秋特別（中山芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に敗れた。

11月10日、中1週で迎えた6戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の晩秋特別（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村田一誠騎手（4戦2勝）。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

11月24日、中1週で迎えた7戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のオリエンタル賞（中山芝2500m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

12月15日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上1000万下の香取特別（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びを欠き11着に敗れた。

4歳（2003年）

1月26日、中5週で迎えた9戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の東雲賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず10着に終わった。

2月8日、中1週で迎えた10戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の清澄特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず7着に敗れた。

3月1日、中2週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（5戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

10月26日、約8か月の休養明けで迎えた12戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の相馬特別（福島芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで走り切り、3着に入った。

11月9日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下の二本松特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で川島信二騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には食い込めず3着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた14戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（東京芝2000m 曇/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に敗れた。

12月21日、中3週で迎えた15戦目は、横山典弘騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京芝2500m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったウォーライクトニーにねじ伏せられてハナ差の2着に甘んじた。

5歳（2004年）

1月17日、中3週で迎えた16戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（小倉芝2600m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るサテライトエースを強烈な末脚でクビ差だけ差し切って久々に美酒を浴びた。

2月15日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1000万下のオートキツメモリアル（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず4着に敗れた。

3月7日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下のサクラスターオーメモリアル（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、抜け出したラヴァリージェニオを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

4月10日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、逃げるシャーディーナイスを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

5月8日、中3週で迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の陣馬特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のチョウカイフライトに1馬身の差をつけて4勝目を収める

5月30日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の青嵐賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田善臣騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた8頭を交わし去り、最後は2着のウォーライクトニーに5馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた22戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のニューマーケットカップ（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で柴田善臣騎手（5戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線に入ると、前で粘るマヤノモーリスを驚異的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて久しぶりの実戦を制した。

11月7日、中4週で迎えた23戦目は、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で柴田善臣騎手（6戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に敗れた。

12月4日、中3週で迎えた24戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではものすごい伸び脚で猛追したが、勝ったダイタクバートラムに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

6歳（2005年）

1月23日、中6週で迎えた25戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（7戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に敗れた。

2月13日、中2週で迎えた26戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（8戦3勝）。14頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず8着に敗れた。

7歳（2006年）

4月9日、約14か月の休み明けで迎えた27戦目は、小林淳一騎手を鞍上に迎えて、エイプリルステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

9月24日、約5か月半の休養明けで迎えた28戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2のオールカマー（中山芝2200m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚が冴えず12着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた29戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2のアルゼンチン共和国杯（東京芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

12月2日、中3週で迎えた30戦目は、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

8歳（2007年）

1月21日、中6週で迎えた31戦目は、G2のアメリカジョッキークラブカップ（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

2月11日、中2週で迎えた32戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（6戦2勝）。15頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず8着に終わった。

5月27日、約3か月半の休養明けで迎えた33戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で村田一誠騎手（7戦2勝）。18頭立ての18番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく16着に終わった。

6月10日、中1週で迎えた34戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、G3のエプソムカップ（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。18頭立ての18番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり17着に終わった。