イルドゥボーテ（2000年生、母スルスドレッツァ）

イルドゥボーテ（2000年2月6日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「美しい島（仏）、『オレッツァの泉』があるコルシカ島より」。毛色は鹿毛。種牡馬のGone West（当時16歳）と交配したスルスドレッツァが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地26戦1勝2着4回、地方2戦0勝2着1回。主な勝ち鞍は2003年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

サンデーサラブレッドクラブにて総額2,800万円（70万×40口）で一口馬主が募集された。

池江泰郎厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2003年）

1月6日、デビュー戦は上村洋行騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（京都ダート1800m 晴/重）に出走。馬体重は460kg。15頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったデビルインマインドにねじ伏せられて3馬身差の2着となった。

1月18日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（京都ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びを欠き8着に敗れた。

4月19日、約3か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず7着に敗れた。

5月3日、中1週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘したが、5着に終わった。

5月17日、中1週で迎えた5戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではスパッと切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月1日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は上村洋行騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、4着に入り込んだ。

6月21日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では強靭な末脚を発揮したが、3着に終わった。

7月6日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったメイショウバトラーに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月13日、連闘で迎えた9戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったベルベットローブに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

8月24日、中5週で迎えた10戦目は、3歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線に入ると、前で粘るタヤスエステルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて待望の初白星を挙げた。

4歳（2004年）

1月25日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

2月8日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（8戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではやや伸びを欠き、4着に終わった。

4月24日、約2か月半の間隔を開けて迎えた13戦目は、芹沢純一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

5月23日、中3週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で芹沢純一騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月13日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で芹沢純一騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に敗れた。

7月4日、中2週で迎えた16戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

8月1日、中3週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

9月25日、中7週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた18戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

10月21日、中3週で迎えた19戦目は、揖保川特別（園田ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したオーミロビンソンを捕まえ切れず、4馬身差の2着に敗北した。

12月25日、中8週で迎えた20戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったフェスティブシャンにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

5歳（2005年）

1月22日、中3週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は芹沢純一騎手（3戦0勝）。15頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

3月29日、中8週で迎えた22戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、名古屋チャレンジカップミネルヴァ賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。4着に敗れた。

5月21日、中7週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

7月2日、中5週で迎えた24戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では超凡な末脚を披露し、3着に入った。

7月10日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦0勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた26戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

10月30日、約2か月半の間隔を開けて迎えた27戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

12月25日、中7週で迎えた28戦目は、赤木高太郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に終わった。