エイシンイチフジ（2007年生、母Princess Zara）

エイシンイチフジ（2007年2月19日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部＋富士山より」。毛色は鹿毛。種牡馬のFusaichi Pegasus（当時10歳）と交配したPrincess Zaraが6歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地6戦0勝、地方31戦3勝2着5回。2010年の佐賀がばいスプリント特選で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中竹和也厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

6月21日、デビュー戦は中舘英二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は430kg。10頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず4着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

7月18日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（2戦0勝）。11頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に終わった。

8月15日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で中舘英二騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に敗れた。

8月30日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた5戦目は、2歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中舘英二騎手（4戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく8着に終わった。

3歳（2010年）

3月6日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg絞って迎えた6戦目は、3歳未勝利（中京芝1200m 雨/重）に出走。鞍上は6戦連続で中舘英二騎手（5戦0勝）。18頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず15着に終わった。

4月7日、中4週で迎えた7戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。9頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて5着に敗れた。

4月28日、中2週で迎えた8戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、抜け出したコスモキャロリーヌを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

5月12日、中1週で迎えた9戦目は、3歳（笠松ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で岡部誠騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには参加できず3着に敗れた。

5月26日、中1週で迎えた10戦目は、3歳（笠松ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で岡部誠騎手（3戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く5着に敗れた。

7月4日、中5週で迎えた11戦目は、山口勲騎手を鞍上に迎えて、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 小雨/不良）に56kgの斤量を背負って出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり5着に敗れた。

7月18日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上C1-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で山口勲騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて、最後は2着のアッレグレットに2馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月31日、中1週で迎えた13戦目は、オーガスト特別（佐賀ダート1400m 曇/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は3戦連続で山口勲騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に敗れた。

8月18日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上C1-2（佐賀ダート1400m 晴/良）に56kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で山口勲騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のペリフェラルポートに9馬身の差をつけてファンの支持に応えた。

9月11日、中2週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた15戦目は、薩摩街道阿久根宿賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山口勲騎手（4戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったコルムケーティーに詰め切れず、1馬身差の2着に敗北した。

9月26日、中1週で迎えた16戦目は、3歳KJ2のロータスクラウン賞（佐賀ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で山口勲騎手（5戦2勝）。12頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、でレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

10月11日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上B2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山口勲騎手（6戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして、最後は2着のカノヤグッドラックを半馬身振り切って断トツの支持に応えた。

10月30日、中2週で迎えた18戦目は、3歳オープンの佐賀がばいスプリント特選（佐賀ダート900m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で山口勲騎手（7戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

12月4日、中4週で迎えた19戦目は、3歳オープンの佐賀どんどんどんスプリント特選（佐賀ダート900m 晴/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で山口勲騎手（8戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた20戦目は、長崎街道彼杵宿賞（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で山口勲騎手（9戦3勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

4歳（2011年）

1月10日、中2週で迎えた21戦目は、鮫島克也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-4（佐賀ダート1400m 小雨/重）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず8着に敗れた。

1月15日、連闘で迎えた22戦目は、シャングリラカップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で鮫島克也騎手（1戦0勝）。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前のタフさで最後まで敢闘したが、勝ったウルトラカイザーに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

2月13日、中3週で迎えた23戦目は、杉村一樹騎手を鞍上に迎えて、ファンタジーカップ（佐賀ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい8着に敗れた。

5月28日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた24戦目は、吉田隆二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B2-2（佐賀ダート1400m 雨/不良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く6着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた25戦目は、水無月特別（佐賀ダート1750m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隆二騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず5着に敗れた。

6月25日、中1週で迎えた26戦目は、3歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 雨/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（10戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、勝ったドリームラブソングに詰め切れず、6馬身差の2着に敗北した。

7月9日、中1週で迎えた27戦目は、3歳以上B1 B2（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、勝ったマイネルサンリットに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

7月24日、中1週で迎えた28戦目は、山下貴光騎手を鞍上に迎えて、里帰りジョッキーズカップホームタウンカップ（佐賀ダート1750m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず4着に終わった。

8月15日、中2週で迎えた29戦目は、吉留孝司騎手を鞍上に迎えて、葉月特別（佐賀ダート1400m 曇/重）に出走。11頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた30戦目は、新涼特別（佐賀ダート1750m 晴/稍重）に出走。鞍上は鮫島克也騎手（3戦0勝）。7頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

9月18日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた31戦目は、石川慎将騎手を鞍上に迎えて、長月特別（佐賀ダート1750m 曇/稍重）に出走。12頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着を確保した。

10月8日、中2週で迎えた32戦目は、3歳以上B2-3（佐賀ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は山口勲騎手（11戦3勝）。7頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、で集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって7着に敗れた。

11月6日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた33戦目は、長崎街道山家宿賞（佐賀ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は吉留孝司騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

12月5日、中3週で迎えた34戦目は、ブリリアントカップ（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は石川慎将騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚が冴えず8着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた35戦目は、2011ファイナルレース（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石川慎将騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず9着に終わった。

5歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた36戦目は、セレブレイトカップ（佐賀ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で石川慎将騎手（3戦0勝）。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい7着に終わった。

1月21日、中1週で迎えた37戦目は、紅梅賞（佐賀ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で石川慎将騎手（4戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず9着に終わった。