リバティアイランド（2020年生、母ヤンキーローズ）

リバティアイランド（2020年2月2日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「米、アッパーニューヨーク湾の自由の女神像が建っている島」。毛色は鹿毛。種牡馬のドゥラメンテ（当時8歳）と交配したヤンキーローズが8歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2023年に桜花賞、オークス（優駿牝馬）及び秋華賞を制して中央競馬3歳牝馬三冠を達成するなど、G1級競走4勝を挙げた。

経歴

デビュー前

中内田充正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2022年）

7月30日、デビュー戦は川田将雅騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は464kg。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のクルゼイロドスルに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

10月29日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、牝馬限定2歳G3のアルテミスステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で猛進したが、伸びてきたラヴェル決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月11日、中5週で迎えた3戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦1勝）。18頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のシンリョクカに2馬身半の差をつけて2歳女王の座を射止めた。

3歳（2023年）

4月9日、約4か月の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦2勝）。18頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のコナコーストを3/4馬身振り切って桜の女王の称号を手に入れた。

5月21日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦3勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のハーパーに6馬身の差をつけて樫の女王の座を手にした。

10月15日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で川田将雅騎手（5戦4勝）。18頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマスクトディーヴァに1馬身の差をつけて牝馬三冠を達成した。

11月26日、中5週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた7戦目は、G1のジャパンカップ（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は7戦連続で川田将雅騎手（6戦5勝）。18頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では卓出した伸び脚で猛追したが、勝ったイクイノックスに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

10月27日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた8戦目は、G1の天皇賞(秋)（東京芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で川田将雅騎手（7戦5勝）。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。最後は一杯になって13着に敗れた。