ミリオンオリンピア（1986年生、母シヤダイノラリーン）

ミリオンオリンピア（1986年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時15歳）と交配したシヤダイノラリーンが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地26戦6勝2着3回。1991年の東海ステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

6月18日、デビュー戦は北川和典騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（中京ダート1000m 曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。馬体重は520kg。15頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず9着に敗れた。

7月1日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳未勝利（中京ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚勢がやや鈍り、4着に終わった。

4歳（1990年）

2月3日、約7か月の休養明けで馬体重を前走からさらに16kg減らして迎えた3戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下の背振山特別（小倉芝1800m 曇/重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は北川和典騎手（1戦0勝）。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に敗れた。

2月11日、連闘で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で北川和典騎手（2戦0勝）。9頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るチュウオーエビスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

2月24日、中1週で迎えた5戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で北川和典騎手（3戦1勝）。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るストームダンスを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて制した。

3月31日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

4月15日、中1週で迎えた8戦目は、原田聖二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではグイグイと終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のトガミを半馬身振り切って3勝目をマークした。

6月2日、中3週で迎えた10戦目は、水無月ステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は北川和典騎手（4戦1勝）。18頭立ての16番人気で1番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

6月23日、中2週で迎えた11戦目は、安田隆行騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のパールステークス（中京ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず9着に敗れた。

10月20日、約4か月の休養明けで迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったリバルドサキに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月18日、中3週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では目を引く伸びを見せたが、勝ったキンモクセイにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

12月1日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた14戦目は、C.アスムッセン騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を取り切り、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のシクレノンテイオーをハナ差振り切って制した。

12月23日、中2週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた15戦目は、4歳以上900万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北川和典騎手（5戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

5歳（1991年）

1月12日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた16戦目は、5歳以上900万下の八坂特別（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（6戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のグランドロケットを3/4馬身振り切って制した。

1月26日、中1週で迎えた17戦目は、羅生門ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（7戦3勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入った。

2月10日、中1週で迎えた18戦目は、橿原ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4月7日、中7週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、春風ステークス（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見所を作れず8着に敗れた。

4月28日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた20戦目は、下鴨ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線ではキレのいい末脚を披露し、3着に入った。

5月12日、中1週で迎えた21戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、勝ったディープグローリーに詰め切れず、4馬身差の2着に敗北した。

6月1日、中2週で迎えた22戦目は、東大路ステークス（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（9戦3勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイスワットを上がり1位の末脚で3/4馬身差し切って6勝目を収める

6月29日、中3週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた23戦目は、東海ステークス（中京ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（10戦4勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

7月21日、中2週で迎えた24戦目は、ハンデ戦でオープンの小倉競馬場開設60周年記念（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（11戦4勝）。8頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず4着に敗れた。

6歳（1992年）

1月19日、約6か月の休み明けで迎えた25戦目は、平安ステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は原田聖二騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で5番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが劣勢になり9着に終わった。

2月2日、中1週で迎えた26戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で原田聖二騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ伸び切れず11着に終わった。