シングルアップ（2016年生、母ラフアップ）

シングルアップ（2016年1月27日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「出港準備(航海用語)。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のキンシャサノキセキ（当時13歳）と交配したラフアップが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は坂東牧場。2019年のマーガレットステークス(オープン)で3着に入った他、2018年のフェニックス賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額1,600万円（3.2万×500口）で一口馬主が募集された。

寺島良厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2018年）

6月3日、デビュー戦は松山弘平騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は518kg。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のハッピーアワーに1馬身3/4の差をつけて初白星を挙げた。

8月11日、中9週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた2戦目は、2歳オープンのフェニックス賞（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のチュウワフライヤーに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月2日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた3戦目は、2歳G3の小倉2歳ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で松山弘平騎手（2戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

11月3日、中8週で迎えた4戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で松山弘平騎手（3戦2勝）。8頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚が振るわず7着に敗れた。

11月28日、中3週で迎えた5戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、2歳Jpn2の兵庫ジュニアグランプリ（園田ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始7番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

3歳（2019年）

2月23日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から17kg増やして迎えた6戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（4戦2勝）。6頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では速い脚を使えず3着に敗れた。

3月16日、中2週で迎えた7戦目は、中谷雄太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のファルコンステークス（中京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。

5月5日、中6週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、3歳オープンの橘ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（5戦2勝）。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では伸びが鈍く14着に終わった。

5月19日、中1週で迎えた9戦目は、藤井勘一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの鳳雛ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。8頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びあぐねて8着に終わった。

7月28日、中9週で迎えた10戦目は、3歳以上3勝クラスの佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は松山弘平騎手（6戦2勝）。17頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず13着に敗れた。

9月28日、中8週で迎えた11戦目は、森一馬騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（中山障害芝→ダート2880m 晴）に出走。12頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。5着に沈んだ。

4歳（2020年）

1月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた12戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝2910m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森一馬騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のナイトジュレップに1馬身の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月1日、中3週で迎えた13戦目は、牛若丸ジャンプステークス（京都障害芝3170m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森一馬騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。11着に敗れた。

3月28日、中7週で迎えた14戦目は、障害4歳以上オープン（中京障害芝3330m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で森一馬騎手（3戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。3着に終わった。

7月11日、約3か月半の休み明けで迎えた15戦目は、障害3歳以上オープン（阪神障害芝3110m 小雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で森一馬騎手（4戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。6着に敗れた。

10月10日、約3か月の休養明けで迎えた16戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で森一馬騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。4着に終わった。

10月24日、中1週で迎えた17戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で森一馬騎手（6戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

5歳（2021年）

1月23日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、障害4歳以上オープン（小倉障害芝2860m 雨/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で森一馬騎手（7戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。5着に敗れた。

2021年3月12日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。