パスティ（2009年生、母サムソンレッド）

パスティ（2009年5月2日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「絶対、必ず（インドネシア語）」。毛色は鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時11歳）と交配したサムソンレッドが17歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は吉田又治。戦績は、中央平地11戦0勝2着1回、中央障害14戦3勝、地方10戦3勝。主な勝ち鞍は2016年の障害4歳以上オープン。

経歴

デビュー前

藤沢和雄厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2012年）

2月25日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。馬体重は460kg。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では切れ味光る末脚を披露したが、3着に終わった。

3月25日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山芝2000m 晴/重）に53kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

4月21日、中3週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛進したが、勝ったミヤビリファインにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

6月3日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

4歳（2013年）

5月8日、約11か月半の休養明けで迎えた5戦目は、宮崎光行騎手を鞍上に迎えて、Aiba静内祭特別（門別ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず5着に敗れた。

6月5日、中3週で迎えた6戦目は、五十嵐冬樹騎手を鞍上に迎えて、Aiba静内祭特別（門別ダート1700m 曇/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で粘り続けて、最後は2着のプロプエスタに1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

6月20日、中1週で迎えた7戦目は、ホクレンえん麦特別（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。端をきり、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7月16日、中3週で迎えた8戦目は、水揚げ日本一羽幌産甘エビ特別（門別ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は五十嵐冬樹騎手（1戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

8月27日、中5週で迎えた9戦目は、向日葵特別（門別ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で五十嵐冬樹騎手（2戦1勝）。7頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、で集団を引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて7着に敗れた。

10月9日、中5週で迎えた10戦目は、室蘭うずらの卵特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は宮崎光行騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚が止まってしまい12着に敗れた。

10月22日、中1週で迎えた11戦目は、大樹歴舟川特別（門別ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で宮崎光行騎手（3戦0勝）。12頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のマヤノポルカに2馬身半の差をつけて2勝目を手に入れた。

11月7日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、北海道新聞日高地区販売所会特別（門別ダート1800m 雨/重）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈の敢闘精神で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のザスパイスガールをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

12月7日、中3週で迎えた13戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

5歳（2014年）

1月5日、中3週で迎えた14戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた15戦目は、西田雄一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて13着に終わった。

3月19日、中7週で迎えた16戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、フレンドリービット特別（船橋ダート1800m 曇/稍重）に出走。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びあぐねて13着に敗れた。

3月29日、中0週で迎えた17戦目は、木幡初也騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず8着に終わった。

5月19日、中6週で迎えた18戦目は、高松亮騎手を鞍上に迎えて、アンタレス賞（盛岡芝1700m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、3着に入った。

6月15日、中3週で迎えた19戦目は、柴山雄一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の湯川特別（函館芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ伸び切れず8着に終わった。

8月10日、中5週で迎えた21戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート2400m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず9着に終わった。

11月2日、約3か月の間隔を開けて迎えた22戦目は、山本康志騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。4着に入り込んだ。

12月21日、中6週で迎えた23戦目は、障害3歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で山本康志騎手（1戦0勝）。14頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。3着に入った。

6歳（2015年）

1月17日、中3週で迎えた24戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山本康志騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。4着に終わった。

2月7日、中2週で迎えた25戦目は、障害4歳以上未勝利（東京障害芝→ダート3000m 晴）に出走。鞍上は4戦連続で山本康志騎手（3戦0勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。8着に終わった。

3月21日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、障害4歳以上未勝利（中京障害芝3000m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山本康志騎手（4戦0勝）。14頭立ての5番人気で大外14番ゲートからスタート。5着に終わった。

4月11日、中2週で迎えた27戦目は、障害4歳以上未勝利（福島障害芝2750m 雨/稍重）に出走。鞍上は6戦連続で山本康志騎手（5戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。最後は、2着のトーセンハナミズキに4馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月25日、中1週で迎えた28戦目は、江田勇亮騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。競走中止となった。

5月16日、中2週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた29戦目は、障害4歳以上オープン（新潟障害芝3290m 外→内曇/重）に出走。鞍上は上野翔騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

7月11日、中7週で迎えた30戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 晴/良）に出走。鞍上は山本康志騎手（6戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。7着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた31戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は上野翔騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。5着を確保した。

9月5日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた32戦目は、障害3歳以上オープン（小倉障害芝2900m 曇/良）に出走。鞍上は山本康志騎手（7戦1勝）。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。競走中止となった。

10月24日、中6週で迎えた33戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は上野翔騎手（3戦0勝）。13頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。最後は、2着のユキノスライダーに7馬身の差をつけて制した。

12月12日、中6週で迎えた34戦目は、障害3歳以上オープン（中京障害芝3300m 晴/稍重）に62kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で上野翔騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7歳（2016年）

4月23日、約4か月半の休み明けで迎えた35戦目は、障害4歳以上オープン（福島障害芝3380m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で上野翔騎手（5戦1勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。最後は、2着のテイエムオペラドンに3馬身半の差をつけて久方ぶりの一戦を制した。