エンジェルクルー（2001年生、母レーブドグランパ）

エンジェルクルー（2001年2月28日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「天使の乗組員」。毛色は鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時9歳）と交配したレーブドグランパが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者はマル善橋本牧場。戦績は、中央平地25戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2005年の仁山特別(500万下)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、橋本牧場から「北海道8月市場サラブレッド1歳」に上場され、JRA日本中央競馬会によって1,050万円で落札された。

昆貢厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月6日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は426kg。9頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の強靭な心肺能力で最後まで奮闘したが、伸びてきたプリモレディ決め手に屈して半馬身差の2着となった。

7月19日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（函館芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のシゲルビフウを3/4馬身振り切って未勝利勝ちを決めた。

8月10日、中2週で迎えた3戦目は、2歳G3の函館2歳ステークス（函館芝1200m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦1勝）。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に終わった。

10月19日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定2歳500万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。11頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着を確保した。

11月16日、中3週で迎えた5戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下（京都芝1400m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では見せ場を作れず9着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定2歳G1の阪神ジュベナイルフィリーズ（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は本田優騎手（4戦1勝）。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい9着に終わった。

3歳（2004年）

1月25日、中6週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳500万下の若菜賞（京都ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に終わった。

2月28日、中2週で迎えた9戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着を確保した。

3月14日、中1週で迎えた10戦目は、牝馬限定3歳G2のフィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（7戦1勝）。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

4月3日、中2週で迎えた11戦目は、牝馬限定の3歳500万下（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（8戦1勝）。14頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではいいところがなく10着に終わった。

4月24日、中2週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳500万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（9戦1勝）。15頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、抜け出したポートマーメイドにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月30日、中4週で迎えた13戦目は、牝馬限定3歳500万下のこでまり賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（10戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では僅かずつ前との差を詰めて、最後は2着のハシルジョウオーを3/4馬身振り切って優勝

9月25日、中5週で迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下のおおぞら特別（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（11戦1勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では全く伸びず5着に敗れた。

11月20日、中7週で迎えた16戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての10番人気で大外14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に終わった。

12月4日、中1週で迎えた17戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1200m 小雨/良）に出走。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず7着に終わった。

12月25日、中2週で迎えた18戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（12戦1勝）。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい12着に終わった。

4歳（2005年）

1月22日、中3週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた19戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1000万下の帆柱山特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が衰えて17着に終わった。

2月12日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、4歳以上1000万下の壇之浦特別（小倉芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で野元昭嘉騎手（1戦0勝）。17頭立ての16番人気で大外17番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れる脚を使えず14着に終わった。

3月5日、中2週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の中京スポーツ杯（中京芝1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で野元昭嘉騎手（2戦0勝）。16頭立ての16番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後は脚勢が鈍り11着に終わった。

3月13日、連闘で迎えた22戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の鈴鹿特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で野元昭嘉騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず8着に終わった。

6月19日、約3か月半の休み明けで迎えた23戦目は、3歳以上500万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（13戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

6月26日、連闘で迎えた24戦目は、3歳以上500万下の仁山特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（14戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のノーブルカフェを3/4馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

8月14日、中6週で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の羊ヶ丘特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で本田優騎手（15戦2勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が衰えて15着に敗れた。