ソーマジック（2005年生、母スーア）

ソーマジック（2005年2月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「大変素晴らしい」。毛色は鹿毛。種牡馬のシンボリクリスエス（当時6歳）と交配したスーアが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地20戦4勝2着4回。2008年の桜花賞(牝G1)で3着に入った他、2008年のアネモネステークス(オープン牝)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田村康仁厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2007年）

11月17日、デビュー戦は藤田伸二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1400m 曇/良）に出走。馬体重は490kg。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、緩みのないペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚を持続できず、3着に終わった。

12月1日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したジファールにアタマ差届かず2着に甘んじた。

3歳（2008年）

1月20日、中6週で迎えた3戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線では豪脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のフヨウに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

2月9日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳500万下の春菜賞（東京芝1400m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のリトルディッパーに1馬身3/4の差をつけて1着ゴールを果たした。

3月15日、中4週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳オープンのアネモネステークス（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では息長く末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のシャランジュを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

4月13日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦3勝）。17頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸び、3着に入った。

5月25日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 曇/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に敗れた。

10月19日、約5か月の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で後藤浩輝騎手（5戦3勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

12月7日、中6週で迎えた9戦目は、松岡正海騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5歳（2010年）

1月24日、約14か月の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下の若潮賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は後藤浩輝騎手（6戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

2月13日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下のテレビ山梨杯（東京芝1600m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（7戦3勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、伸びてきたストロングリターン決め手に屈してハナ差の2着に甘んじた。

4月24日、中9週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（8戦3勝）。17頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではやや伸びを欠き、5着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた13戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のジョーメテオに1馬身1/4の差をつけて久々に勝利を挙げた。

6月5日、中2週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の湘南ステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦1勝）。18頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、勝ったスピリタスにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

10月17日、約4か月半の休み明けで迎えた15戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の白秋ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に敗れた。

11月6日、中2週で迎えた16戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1600万下のユートピアステークス（東京芝1600m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では脚色がやや衰え、6着に終わった。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ戦でオープンのターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

6歳（2011年）

1月30日、中7週で迎えた18戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の節分ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたドリームゼニス決め手に屈して半馬身差の2着となった。

2月20日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下の初音ステークス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではやや伸びを欠き、3着に終わった。

3月21日、中3週で迎えた20戦目は、牝馬限定の4歳以上1600万下のうずしおステークス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、4着に入った。