ジャングロ（2019年生、母Goodbye Stranger）

ジャングロ（2019年3月2日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のMore Than Ready（当時22歳）と交配したGoodbye Strangerが17歳のときに産んだ仔が本馬である。2022年のニュージーランドトロフィー(G2)に勝利した他、2022年のマーガレットステークス(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

森秀行厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

8月22日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 小雨/稍重）に出走。馬体重は452kg。14頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

8月29日、連闘で迎えた2戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったケイティソルジャーに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

10月24日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では物凄い伸び脚で猛進したが、ママコチャに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

11月13日、中2週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして難なく抜け出し、最後は2着のパーサヴィアランスに3馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月28日、中1週で迎えた5戦目は、2歳1勝クラスのベゴニア賞（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。8頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい6着に終わった。

12月18日、中2週で迎えた6戦目は、2歳オープンの中京2歳ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして楽々と抜け出し、最後は2着のウインマーベルに3馬身半の差をつけて2勝目を手にした。

3歳（2022年）

2月27日、中9週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、3歳オープンのマーガレットステークス（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線に入ると、前で粘るショウナンマッハを上がり2位の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4月9日、中5週で迎えた8戦目は、3歳G2のニュージーランドトロフィー（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（6戦3勝）。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグングンと末脚を伸ばして、最後は2着のマテンロウオリオンをアタマ差振り切って重賞初挑戦初制覇を達成した。

5月8日、中3週で迎えた9戦目は、3歳G1のNHKマイルカップ（東京芝1600m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は7戦連続で武豊騎手（7戦4勝）。18頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず7着に敗れた。

4歳（2023年）

7月30日、約15か月の休み明けで迎えた10戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。最後はシンシティと並んで6着同着となった。

9月10日、中5週で迎えた11戦目は、G2のセントウルステークス（阪神芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦4勝）。15頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では見所を作れず6着に敗れた。

10月8日、中3週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（京都芝1200m 小雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦4勝）。18頭立ての3番人気に推されて17番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず13着に敗れた。