サンバビーン（2010年生、母カーリービッド）

サンバビーン（2010年5月5日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「サンバ＋冠名」。2015年にNARグランプリ4歳以上最優秀牝馬を受賞した。毛色は鹿毛。種牡馬のスズカマンボ（当時9歳）と交配したカーリービッドが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）岡田牧場。戦績は、中央平地18戦4勝、地方9戦3勝。2015年のビューチフルドリーマーカップ(牝地方重賞)に勝利した他、2015年のノースクイーンカップ(牝地方重賞)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

小原伊佐美厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2012年）

11月18日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1800m 外回り晴/重）に出走。馬体重は482kg。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではいい脚を見せられず10着に敗れた。

12月2日、中1週で迎えた2戦目は、太宰啓介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り7着に終わった。

12月23日、中2週で迎えた3戦目は、水口優也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり14着に終わった。

3歳（2013年）

1月30日、中4週で迎えた4戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の妙見山特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、で馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のシゲルペガススザに5馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

6月8日、約4か月半の休養明けで迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は水口優也騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で大外18番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場を作れず11着に終わった。

7月6日、中3週で迎えた6戦目は、岩橋勇二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（函館芝1800m 曇/良）に出走。15頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では末脚が冴えず11着に終わった。

7月21日、中1週で迎えた7戦目は、小林徹弥騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のピュアダイヤモンドを半馬身振り切って優勝

8月11日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下のオホーツクハンデキャップ（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小林徹弥騎手（1戦1勝）。13頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線ではイマイチ伸び切れず12着に終わった。

4歳（2014年）

5月17日、約9か月半の休養明けで迎えた9戦目は、大庭和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は失速してしまい16着に終わった。

6月8日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（東京ダート1600m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大庭和弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

8月17日、中9週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた11戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端を取り切り、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のハヤブサペコチャンに2馬身半の差をつけて制した。

9月7日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（1戦1勝）。13頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトミケンユークアイに1馬身の差をつけて4勝目を手に入れた。

10月5日、中3週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、3歳以上1600万下の柳都ステークス（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で城戸義政騎手（2戦2勝）。15頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、スローペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

11月9日、中4週で迎えた14戦目は、3歳以上1600万下の東北ステークス（福島ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は4戦連続で城戸義政騎手（3戦2勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて12着に敗れた。

12月13日、中4週で迎えた15戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の北総ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で13番ゲートからスタート。前に出て、ややハイペースでレースを引っ張る。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では末脚が振るわず16着に終わった。

12月28日、中1週で迎えた16戦目は、3歳以上1600万下の2014フェアウェルステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（4戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に終わった。

5歳（2015年）

1月24日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は武士沢友治騎手（1戦0勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを15番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位には届かず7着に終わった。

2月15日、中2週で迎えた18戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の門司ステークス（小倉ダート1700m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のグレナディアーズを半馬身振り切って5勝目を収める

3月29日、中5週で迎えた19戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のマーチステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では決め手が足りず14着に終わった。

5月21日、中7週で迎えた20戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り晴/稍重）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は岩橋勇二騎手（1戦0勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、で一団を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、4着に終わった。

7月22日、中8週で迎えた21戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で岩橋勇二騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のルージュロワイヤルに6馬身の差をつけて6勝目を手に入れた。

8月13日、中2週で迎えた22戦目は、牝馬限定Jpn3のブリーダーズゴールドカップ（門別ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で岩橋勇二騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

8月31日、中2週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた23戦目は、牝馬限定地方重賞のビューチフルドリーマーカップ（水沢ダート1900m 曇/不良）に出走。鞍上は4戦連続で岩橋勇二騎手（4戦1勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を弾けさせて楽々と抜け出し、最後は2着のジュエルクイーンに3馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

10月1日、中3週で馬体重を前走から15kg戻して迎えた24戦目は、牝馬限定Jpn2のレディスプレリュード（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で岩橋勇二騎手（5戦2勝）。14頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、5着に入り込んだ。

11月12日、中5週で迎えた25戦目は、地方重賞の道営記念（門別ダート2000m 晴/重）に出走。鞍上は6戦連続で岩橋勇二騎手（6戦2勝）。12頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを先頭で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に敗れた。

6歳（2016年）

5月24日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、牝馬限定地方重賞のヒダカソウカップ（門別ダート1600m 内回り曇/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は7戦連続で岩橋勇二騎手（7戦2勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く5着に敗れた。

7月21日、中7週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた27戦目は、牝馬限定地方重賞のノースクイーンカップ（門別ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は8戦連続で岩橋勇二騎手（8戦2勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。