パッションクライ（2021年生、母グラッドクライ）

パッションクライ（2021年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のアジアエクスプレス（当時10歳）と交配したグラッドクライが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は田中春美。2024年の北海優駿に勝利した他、2023年のサンライズカップを制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、田中春美から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、橋本富夫によって275万円で落札された。

山口竜一厩舎（北海道）へ入厩。

2歳（2023年）

7月5日、デビュー戦は桑村真明騎手を鞍上に据えて、2歳戦のフレッシュチャレンジ（門別ダート1100m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のインテンシーヴォに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

7月26日、中2週で迎えた2戦目は、2歳オープンのウィナーズチャレンジ（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（1戦1勝）。6頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、カプセルに3/4馬身交わされて2着となった。

9月7日、中5週で迎えた3戦目は、2歳オープンのクンツァイト特別（門別ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で桑村真明騎手（2戦1勝）。6頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端をきり、で一団を牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のダバイエスペランサに2馬身の差をつけてファンの高評価に応えた。

9月20日、中1週で迎えた4戦目は、2歳オープンのサンライズカップ（門別ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑村真明騎手（3戦2勝）。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のブラックバトラーに2馬身の差をつけて先頭ゴールを果たした。

11月3日、中5週で迎えた5戦目は、2歳Jpn3のJBC2歳優駿（門別ダート1800m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で桑村真明騎手（4戦3勝）。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、4着に終わった。

3歳（2024年）

3月20日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、3歳Jpn2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で桑村真明騎手（5戦3勝）。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた7戦目は、3歳オープンの北斗盃（門別ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で桑村真明騎手（6戦3勝）。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では詰めが甘くなり、3着に終わった。

6月13日、中5週で迎えた8戦目は、3歳オープンの北海優駿（門別ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で桑村真明騎手（7戦3勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のブラックバトラーに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

8月1日、中6週で迎えた9戦目は、3歳オープンの王冠賞（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で桑村真明騎手（8戦4勝）。7頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、で一団を先導。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず3着に沈んだ。

9月3日、中4週で迎えた10戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、3歳Jpn2の不来方賞（盛岡ダート2000m 晴/稍重）に出走。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では伸びが鈍く7着に終わった。

9月25日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた11戦目は、コントレイル・プレミアム（門別ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は桑村真明騎手（9戦4勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

11月7日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた12戦目は、来年も門別でJBC2歳優駿特別（門別ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で桑村真明騎手（10戦4勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るクルードラゴンを猛烈な末脚で半馬身差し切って5勝目を奪取した。