グレートルーラー（1987年生、母キシユーフアイター）

グレートルーラー（1987年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のロイヤルスキー（当時13歳）と交配したキシユーフアイターが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡鵡川町、生産者は（有）新井牧場。戦績は、中央平地16戦4勝2着3回。主な勝ち鞍は1991年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

庄野穂積厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1990年）

6月17日、デビュー戦は猿橋重利騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は490kg。12頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて楽々と抜け出し、最後は2着のセンターショウシャに3馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月14日、中3週で迎えた2戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で猿橋重利騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で追い上げたが、抜け出したインテリジェントを捕まえ切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

11月18日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で猿橋重利騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、馬場の外目を回って2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では余力が残っておらず16着に敗れた。

12月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で猿橋重利騎手（3戦1勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では余力が残っておらず8着に敗れた。

4歳（1991年）

2月3日、中7週で迎えた5戦目は、東田幸男騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では凄まじい末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のホッポウマリアを半馬身振り切って制した。

2月24日、中2週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、勝ったハクサンバルダにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

3月9日、中1週で迎えた7戦目は、5歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

3月30日、中2週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が衰えて11着に敗れた。

5月5日、中4週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（3戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下（京都芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は5戦連続で武豊騎手（4戦0勝）。12頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露し、4着に入り込んだ。

6月22日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は6戦連続で武豊騎手（5戦0勝）。15頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く7着に敗れた。

7月7日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の飛騨特別（中京芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は7戦連続で武豊騎手（6戦0勝）。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

8月11日、中4週で迎えた13戦目は、田面木博公騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月25日、中1週で迎えた14戦目は、4歳以上500万下（新潟ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で田面木博公騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオンワードウッドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて3勝目をつかんだ。

9月15日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/重）に出走。鞍上は武豊騎手（7戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したツエルクプリンスにクビ差届かず2着に惜敗した。

9月29日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上900万下（中京ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（8戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のチャーリーハッスルをクビ差振り切って4勝目を手に入れた。