ホウオウイクセル（2018年生、母メジロオードリー）

ホウオウイクセル（2018年4月16日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「冠名+ベルギーの地名」。毛色は鹿毛。種牡馬のルーラーシップ（当時11歳）と交配したメジロオードリーが12歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道虻田郡洞爺湖町、生産者はレイクヴィラファーム。戦績は、中央平地1戦0勝。2021年のフラワーカップ(牝G3)に勝利した他、2021年のフェアリーステークス(牝G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、レイクヴィラファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、小笹芳央によって1,728万円で落札された。

高柳瑞樹厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

10月25日、デビュー戦は丸田恭介騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。馬体重は422kg。17頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、3着に終わった。

11月7日、中1週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のコスモマインに1馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3歳（2021年）

1月11日、中8週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったファインルージュに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

3月20日、中9週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（3戦1勝）。16頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のエンスージアズムに1馬身1/4の差をつけて重賞ウィナーの称号を獲得した。

4月11日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（4戦2勝）。18頭立ての16番人気で17番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず9着に終わった。

9月11日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸田恭介騎手（5戦2勝）。18頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始18番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには参加できず13着に敗れた。

10月17日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で丸田恭介騎手（6戦2勝）。16頭立ての14番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず16着に終わった。

4歳（2022年）

7月30日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天賦のガッツでゴールまで勇戦し、5着を確保した。

10月23日、約3か月の間隔を開けて迎えた9戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 曇/稍重）に出走。鞍上は丸田恭介騎手（7戦2勝）。14頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを5番手で通過。直線では迫力のある伸びを見せたが、勝ったホウオウエミーズにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

5歳（2023年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、牝馬限定のハンデG3の愛知杯（中京芝2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で丸田恭介騎手（8戦2勝）。15頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい11着に終わった。

4月22日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、牝馬限定G3の福島牝馬ステークス（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸田恭介騎手（9戦2勝）。15頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

7月29日、約3か月半の休み明けで迎えた12戦目は、関越ステークス（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸田恭介騎手（10戦2勝）。18頭立ての12番人気で大外18番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚が振るわず14着に終わった。

10月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、牝馬限定オープンの新潟牝馬ステークス（新潟芝2200m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸田恭介騎手（11戦2勝）。13頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に終わった。

2023年10月27日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。