ファインルージュ（2018年生、母パシオンルージュ）

ファインルージュ（2018年3月11日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「元気+母名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のキズナ（当時8歳）と交配したパシオンルージュが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。2022年のヴィクトリアマイル(牝G1)で2着に入った他、2021年の秋華賞(牝G1)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

当歳のとき、ノーザンレーシングから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、六井元一によって3,564万円で落札された。

木村哲也厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2020年）

8月23日、デビュー戦は北村宏司騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は482kg。17頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、抜け出したフレンドパルにクビ差届かず2着に甘んじた。

10月24日、中8週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に躍り出て、最後は2着のシュアーヴアリアに2馬身の差をつけて初白星を挙げた。

3歳（2021年）

1月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のフェアリーステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホウオウイクセルに2馬身半の差をつけて重賞初挑戦初制覇を果たした。

4月11日、約3か月の休み明けで迎えた4戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。18頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではキレのある末脚を発揮し、3着に入った。

5月23日、中5週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを15番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に敗れた。

9月11日、約3か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G3の紫苑ステークス（中山芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のスルーセブンシーズに1馬身3/4の差をつけて重賞2勝目をマークした。

10月17日、中4週で迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（2戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛追したが、抜け出したアカイトリノムスメに半馬身届かず2着に敗北した。

4歳（2022年）

2月6日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた8戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（3戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、勝ったイルーシヴパンサーにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月15日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg絞って迎えた9戦目は、牝馬限定G1のヴィクトリアマイル（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、抜け出したソダシを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月5日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、G1の農林水産省賞典安田記念（東京芝1600m 曇/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、5着に終わった。

2022年8月5日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。