エイシンバウンド（1992年生、母エイシングレイス）

エイシンバウンド（1992年3月30日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンヒエン（当時7歳）と交配したエイシングレイスが10歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地42戦5勝2着7回。主な勝ち鞍は1997年の4歳以上900万下。

経歴

デビュー前

太宰義人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1994年）

9月10日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京ダート1000m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は456kg。13頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら4番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入り込んだ。

9月24日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳新馬（中京ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。12頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月5日、中5週で迎えた3戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島ダート1000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月19日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で村山明騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したプロミスリングにアタマ差届かず2着となった。

12月10日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で村山明騎手（2戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のマーチンチェリーに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1995年）

1月7日、中3週で迎えた6戦目は、小池隆生騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で猛追したが、抜け出したヤマニンランバートを捕まえ切れず、2馬身差の2着となった。

1月28日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定4歳500万下の寒桜賞（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では脚が残っておらず6着に敗れた。

2月18日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（2戦0勝）。10頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず4着に終わった。

3月12日、中2週で迎えた9戦目は、4歳500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（3戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

4月2日、中2週で迎えた10戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではキレのいい末脚を披露したが、3着に終わった。

7月8日、約3か月の休養明けで迎えた11戦目は、西谷誠騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中京ダート1000m 曇/稍重）に50kgの軽斤量で出走。11頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では全く伸びず8着に終わった。

8月13日、中4週で迎えた12戦目は、牧之瀬幸夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

8月27日、中1週で迎えた13戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（新潟芝1200m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では豪快に終いの脚を伸ばして、最後は2着のグレートデンヒルを3/4馬身振り切って勝利を手中に収めた。

9月17日、中2週で迎えた14戦目は、植野貴也騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の桃山特別（京都芝1200m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。13頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず11着に終わった。

4歳（1996年）

3月24日、約6か月半の休養明けで迎えた15戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は垂れてしまい14着に終わった。

4月7日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の’96ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（4戦0勝）。14頭立ての14番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

4月27日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（5戦0勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

5月18日、中2週で迎えた18戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の穂高特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が鈍り10着に敗れた。

6月9日、中2週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（6戦0勝）。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に終わった。

6月16日、連闘で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の舞子特別（阪神芝2200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（7戦0勝）。9頭立ての9番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

11月3日、約4か月半の休み明けで迎えた21戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の舞鶴特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた22戦目は、4歳以上500万下（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったマコトシンゲキにねじ伏せられて2馬身半差の2着に敗北した。

11月30日、中1週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は植野貴也騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

12月14日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（8戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一気に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のフジノコハギをクビ差振り切って優勝

12月21日、連闘で迎えた25戦目は、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小池隆生騎手（9戦1勝）。13頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい9着に終わった。

5歳（1997年）

2月23日、中8週で迎えた26戦目は、5歳以上900万下の須磨特別（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小池隆生騎手（10戦1勝）。11頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったアグネスヒロインに詰め切れず、1馬身1/4差の2着となった。

3月30日、中4週で迎えた27戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小池隆生騎手（11戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では逸出した伸び脚で追い上げたが、抜け出したスターアルファを差し切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月13日、中1週で迎えた28戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の赤穂特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では脚が残っておらず10着に敗れた。

5月4日、中2週で迎えた29戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら8番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず6着に敗れた。

5月17日、中1週で迎えた30戦目は、5歳以上900万下（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で大外18番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後は力尽きて15着に敗れた。

6月8日、中2週で迎えた31戦目は、5歳以上900万下の賢島特別（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で石橋守騎手（3戦0勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では堅実な伸びを見せたが、勝ったハートオブゴールドにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着となった。

6月21日、中1週で迎えた32戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線に入ると、前で粘るスギノマーチソンを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って1着ゴールを果たした。

7月6日、中1週で迎えた33戦目は、5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（2戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に敗れた。

8月10日、中4週で迎えた34戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の耶馬渓特別（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で幸英明騎手（3戦1勝）。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず4着に敗れた。

8月17日、連闘で迎えた35戦目は、4歳以上900万下の別府特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で幸英明騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

8月31日、中1週で迎えた36戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のリメンバーハンデキャップ（小倉芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で幸英明騎手（5戦1勝）。13頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したビッグサイクルに半馬身届かず2着となった。

9月27日、中3週で迎えた37戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の秋分特別（阪神芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で幸英明騎手（6戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚にキレが無く11着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた38戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の五色沼特別（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを7番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた39戦目は、4歳以上900万下（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は小池隆生騎手（12戦1勝）。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に敗れた。

11月15日、中1週で迎えた40戦目は、牧田和弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい7着に終わった。

12月6日、中2週で迎えた41戦目は、野元昭嘉騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の鳥羽特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。8頭立ての5番人気で大外8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に終わった。

12月21日、中1週で迎えた42戦目は、4歳以上900万下（阪神芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は石橋守騎手（4戦0勝）。16頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて先頭をうかがい、最後は2着のスパークトウショウをハナ差振り切って先頭ゴールを果たした。