ヴァンヌーヴォー（2009年生、母ニューチャプターⅡ）

ヴァンヌーヴォー（2009年5月1日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「新しい風（仏）」。毛色は鹿毛。種牡馬のCherokee Run（当時19歳）と交配したニューチャプターⅡが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はダーレー・ジャパン・ファーム（有）。戦績は、中央平地33戦6勝2着1回。2015年の阿蘇ステークス(オープンハンデ)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2011年）

12月25日、デビュー戦は北村友一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は508kg。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

3歳（2012年）

1月9日、中1週で迎えた2戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウショウハマーを次元の違う末脚で交わし去り、最後は7馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

2月11日、中1週で迎えた4戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

4月22日、中9週で迎えた5戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。15頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

5月12日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず7着に敗れた。

6月3日、中2週で迎えた7戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマーベラスバロンに2馬身半の差をつけて優勝

8月5日、中8週で迎えた8戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦1勝）。15頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に終わった。

9月8日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた9戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳥取特別（阪神ダート2000m 曇/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

10月14日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のマーチャンテイマーを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

4歳（2013年）

2月24日、約4か月半の休養明けで迎えた11戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の伊丹ステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。

3月10日、中1週で迎えた12戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の甲南ステークス（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張り、3着に入った。

4月7日、中3週で迎えた13戦目は、4歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート2000m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したトウショウクラウンにクビ差届かず2着に惜敗した。

5月5日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上1600万下の桃山ステークス（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は武幸四郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では全く伸びず6着に敗れた。

5月26日、中2週で迎えた15戦目は、4歳以上1600万下の1990sダービーメモリーズナリタブライアンカップ（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村友一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のエーシンリボルバーをハナ差振り切って4勝目を手にした。

10月6日、約4か月半の休養明けで迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で北村友一騎手（2戦1勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のスズカルーセントに1馬身半の差をつけて休養明け初戦を物にした。

11月3日、中3週で迎えた17戦目は、G3のみやこステークス（京都ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村友一騎手（3戦2勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず6着に敗れた。

12月15日、中5週で迎えた18戦目は、ベテルギウスステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で北村友一騎手（4戦2勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず5着に敗れた。

5歳（2014年）

1月12日、中3週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて6着に沈んだ。

1月26日、中1週で迎えた20戦目は、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。16頭立ての10番人気で大外16番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に終わった。

3月9日、中5週で迎えた21戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（4戦1勝）。14頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では目立つような脚を使えず7着に敗れた。

9月20日、約6か月半の休み明けで迎えた22戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、ラジオ日本賞（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

10月4日、中1週で迎えた23戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート2000m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。14頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い脚を使えず12着に終わった。

6歳（2015年）

3月14日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた24戦目は、仁川ステークス（阪神ダート2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で池添謙一騎手（1戦0勝）。10頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に終わった。

4月12日、中3週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンの大阪―ハンブルクカップ（阪神芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で池添謙一騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず12着に終わった。

5月17日、中4週で迎えた26戦目は、鮫島良太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの栗東ステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず8着に終わった。

7月19日、中8週で迎えた27戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、ジュライステークス（中京ダート1800m 曇/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

8月15日、中3週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンの阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のキクノソルに5馬身の差をつけて久方ぶりに白星を挙げた。

12月26日、約4か月半の休養明けで迎えた29戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦0勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に終わった。

7歳（2016年）

1月9日、中1週で迎えた30戦目は、ポルックスステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦0勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。最後は減速してしまい11着に終わった。

4月16日、約3か月半の休養明けで迎えた31戦目は、G3のアンタレスステークス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（2戦1勝）。16頭立ての15番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい14着に終わった。

6月25日、中9週で迎えた32戦目は、大沼ステークス（函館ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は池添謙一騎手（3戦0勝）。12頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず12着に終わった。

7月10日、中1週で迎えた33戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのマリーンステークス（函館ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位タイの末脚を見せたが上位争いには絡めず10着に終わった。