イブキヤマノオー（1995年生、母ベークルイーズ）

イブキヤマノオー（1995年5月9日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のロドリゴデトリアーノ（当時6歳）と交配したベークルイーズが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道様似郡様似町、生産者は中脇一幸。戦績は、中央平地23戦7勝2着2回。2001年のダイヤモンドステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

領家政蔵厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1998年）

2月1日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は468kg。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、3着に終わった。

5月17日、約3か月半の休み明けで迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では息長く末脚を伸ばして、最後は2着のテイエムタイガーを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

4歳（1999年）

4月4日、約10か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、武英智騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では決め手が足りず4着に敗れた。

4月17日、中1週で迎えた4戦目は、5歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で武英智騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず5着に敗れた。

5月9日、中2週で迎えた5戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

11月7日、約6か月の休養明けで迎えた6戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は武英智騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず15着に敗れた。

11月21日、中1週で迎えた7戦目は、清山宏明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。18頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

12月5日、中1週で迎えた8戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の小郡特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで走り切り、3着に入った。

12月19日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は清山宏明騎手（1戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、6着に終わった。

5歳（2000年）

1月5日、中1週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で清山宏明騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり9着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（小倉芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のハートランドヒリュを3/4馬身振り切って久々に勝利を挙げた。

2月12日、中1週で迎えた12戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の遠賀川特別（小倉芝2600m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサマーキンバリーに2馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月12日、中3週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（中山芝2500m 曇/稍重）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線に入ると、前で粘るトウカイポイントを圧倒的な末脚でクビ差だけ差し切って4勝目を挙げた。

3月25日、中1週で迎えた14戦目は、5歳以上900万下の恋路ケ浜特別（中京芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったアグネスチャンプに詰め切れず、1馬身3/4差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた15戦目は、5歳以上900万下の白鷺特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では目覚ましい伸び脚で追い上げたが、抜け出したシュペルノーヴァに半馬身届かず2着に敗北した。

5月6日、中2週で迎えた16戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の陣馬特別（東京芝2400m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では伸びを欠き4着に敗れた。

10月22日、約5か月半の休み明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた17戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

11月11日、中2週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた18戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のワールドカップに3馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月3日、中2週で迎えた19戦目は、K.デザーモ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の2000ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず6着に敗れた。

12月17日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の冬至ステークス（中山芝2500m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線では豪快に末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のチカラダユウキをアタマ差振り切って6勝目をつかんだ。

6歳（2001年）

1月14日、中3週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。11頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには加われず5着に終わった。

2月11日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上はO.ペリエ騎手（1戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では圧倒的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のメジロランバートに2馬身半の差をつけて初の重賞タイトルを奪取した。

3月18日、中4週で迎えた23戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。